もてなしの心遣い学ぶ、まち歩きガイド養成講座/住田

▲ もてなしの知識や工夫などを学んだガイド養成講座=住田町役場

 住田町の「まち歩きガイド養成講座」第3回学習会は21日、町役場で開かれた。「気持ちよいおもてなしをしましょう!」をテーマに、もてなしの心遣いや技術などを学習。背伸びをせず、相手が満足できるもてなしのあり方を考えた。
 町は平成26年度に策定した中心地域活性化基本計画に基づき、交流人口の拡大や世代間交流の促進などによる地域活性化を推進。その拠点として、世田米駅地内の町家・旧菅野家を住民交流拠点施設として保存、改修し、4月下旬のプレオープンを目指している。併せて、まちを案内するガイド事業も検討しており、養成講座を昨年11月に開設した。
 今回の学習会には、12人が参加。講師は一般社団法人未来かなえ機構の安部博事務局長が務め、サービスとおもてなしの違いから、ガイドとして情報を伝えるための技術や工夫、話し方、接し方などを解説した。
 このうち、ガイドを務める際の技術、工夫では、ガイドが一方的に話すのではなく、相手の質問に答えるような流れで進めるようアドバイス。話し言葉の中にも句読点を入れて適度な間を入れるとともに、五・七・五調のリズムを用いると、相手が情報を脳にとどめやすくなるとした。
 また、台本をただ読み上げるのではなく、自らの言葉で、体を使ってメッセージを発する大切さにも言及。「言葉だけに頼らず、ありとあらゆるものを使って工夫し、発信をしてほしい」と呼びかけた。実技も交えられ、受講生らは実際に体験しながらもてなしのコツを学び取っていた。
 次回は2月23日(火)午後1時30分から、役場と世田米商店街で開催。㈲盛岡設計同人代表の渡辺敏男氏と安部氏を講師に、ガイドの実践を行う。参加希望者は、講座の前日までに申し込みを。申し込み、問い合わせは、町企画財政課の同講座係(℡46・2114内線222、FAX46・3515)へ。