全国の22団体ステージに 「ちんどん」で元気発信、6月開催の第4回まつり協議/大船渡

▲ 6月5日開催の「復興・大船渡全国ちんどんまつり」には全国の22団体が出演予定(写真は昨年の第3回)=大船渡

 「復興・大船渡全国ちんどんまつり」の実行委員会(齊藤俊明会頭)は3日夕、大船渡市の大船渡商工会議所で開かれた。4回目となる今年は6月5日(日)にリアスホールで開催されることが決まっており、この日の実行委では全国各地からプロ、アマチュア合わせて22団体が出演予定にあることが報告され、予算や当日の内容などについて協議。大船渡の一大イベントとして盛り上げを図るべく、今後PR活動を本格展開していくこととした。

 この催しは、日頃市町の長安寺太鼓保存会(新沼信一会長)と、同保存会OBでつくり全国的に活躍するチンドン寺町一座(鈴木正利座長)が中心となり、市内関係団体で実行委を組織して平成24年から開催している。

 被災した人々を勇気付けるとともに、交流人口の増加や地場産品の販路拡大など地域経済活性化にもつなげ、復興の一助にしようとの狙い。今年は他イベントと重複しないよう、開催日を設定した。

 その詳細を話し合うこの日は、委員や長安寺太鼓保存会、寺町一座関係者ら約20人が出席。協議では前回の収支決算を承認し、開催内容や予算を原案通り可決。入場料は前回に続いて1人1000円とし、販売開始は4月ごろをめどに今後詰めていくこととした。

 開催内容によると、今回は全国からプロ5団体、アマチュア16団体が出演。加えて初回から司会・監修を務めるえつこ音楽事務所(栃木県)の歌手・小田えつこさんもステージ出演する予定で、合わせて22団体が演目を披露する。小田さん含め17団体が継続参加で、5団体が初参加。屋内外で演目を繰り広げる。プロ団体は市内福祉施設訪問も予定。

 このほか、今回は市外からの来場者や出演団体向けの物販スペースの充実を図る。子ども向けのバルーンアート披露・体験の場も設ける計画で、実行委では「大船渡のにぎわい創出の一助となるよう、大いに盛り上げていきたい」としている。

 出演予定団体は次の通り(順不同、数字は参加回数)。 

 小田えつこ(栃木、4)ちんどん菊乃家(千葉、4)チンドン芸能社(東京、3)ちんどん月島宣伝社・かわち家(東京・長崎、4)チンドン!あづまや(東京、2)ダースコちんどん隊(秋田、3)

 早稲田ちんどん研究会風街宣伝社(東京、4)チンドン「ピアピア」(京都、初)箱館ちんどん(北海道、2)ちんどん豊田倶楽部絆(愛知、4)とこなめちんどんほんもの屋(同、初)

 信州・小諸与良チンドンバンド(長野、3)おらっちゃ人生桜歌隊まいどはや(富山、4)厩橋CHINDON倶楽部(群馬、4)高崎チンドン倶楽部(同、3)休泊チンドン・クラブ(同、初)東金堂ちんどん一座(同、初)

 タナゴ劇団チンドンクラブ(埼玉、3)上尾チンドン倶楽部(同、初)番匠一座夢ちんどん(同、3)小江戸川越チンドン一座(同、2)チンドン寺町一座&長安寺太鼓(大船渡、4)