吉田さん(大和田クラブ)が優勝、東アジアホープス卓球県予選

▲ 県予選で優勝し、国内予選会へ出場することが決まった吉田さん

国内予選会へ出場決定

 

 陸前高田市立米崎小学校5年で大和田クラブ所属の吉田翔花さんが、このほど花巻市総合体育館で行われた「平成28年度東アジアホープス卓球大会国内予選・岩手県代表選手選考会」で優勝した。吉田さんは、今春開催される国内予選会への出場が決定した。

 今夏、韓国で実施される東アジアホープス大会への出場権をかけた大会の県予選。同大会には県内の小学3~5年生が出場した。予選リーグは4、5年生の選手3人グループで行われ、吉田さんは2試合とも30で快勝。決勝トーナメントも勝ち進み、決勝戦では花巻卓球ジュニアの平賀愛梨沙選手と対戦した。

 決勝は1セット目を2―11で落としたが、吉田さん自身が「焦らず平常心でいられた」と振り返る通り、2セット目は落ち着いて奪取した。その後は取って取られての接戦に。22で最終セットへもつれこんだが、最後は吉田さんが粘り勝ちした。吉田さんは続く国内予選会(開催日・場所未定)へと駒を進め、東アジア大会出場を目指す。

 今大会では「コーチから言われた通りにできたと思う。最後のほうは声も出せるようになったし、スマッシュも入った」と話す吉田さん。以前よりサーブからのスマッシュやバックハンドに磨きがかかってきたという。

 卓球を始めて6年あまり。県大会での順位も以前は3位続きだったところから、4年生以降は準優勝、優勝を果たすことも増え、この2年弱で着実な成長をとげている。

 その背景には、クラブでの指導はもちろん、一緒に練習している高田東中生や地元の高校生、震災で行方不明となったままの大和田久コーチの母校・早稲田大学からの支援など、周囲の人々の協力がある。吉田さんは「みんなのおかげで優勝できた」と自分を支えてくれる大勢の人に感謝し、次なる大会へと意欲を燃やす。