充実へ「声」届ける、BRTモニター招き座談会/JR東日本
平成28年4月24日付 1面
JR東日本は23日、大船渡線や気仙沼線で運行されているBRT(バス高速輸送システム)モニターを務める住民を招いた座談会を気仙両市で開催した。通勤・通学や遠距離移動など、さまざまな観点から利便性向上を望む意見が寄せられた。
昨年10月から11月にかけ、JR東日本は気仙両市で開催された産業まつりの場などでモニターの申し込みを受け付けた。両市では約250人が申し込んだ。
モニターにはBRTに乗車できる「odecaカード」(2000円相当、運賃1500円分)を進呈。気仙の両端に位置する長部─盛駅間の運賃は500円で、気仙内での利用ならばカード1枚で1往復以上できる。1回以上乗車し、意見を寄せた中から座談会への参加を呼びかけた。
大船渡市盛町のカメリアホールでの座談会には、気仙両市の住民12人が参加。気仙沼BRT営業所の高村秀幸副所長は「意見を聞き、もっと使っていただきたいとの趣旨で企画した。地域交通はたくさんの方々に利用してもらうことで、より良くなる」とあいさつした。
参加者は、これまでの利用形態も交えながら自己紹介。冬場の通勤、通院、仙台方面に出向く際の乗車など、多彩な顔ぶれとなった。
引き続き、利用してきた中での気づきや要望などを披露しながら意見交換。女性参加者からはBRTについて「専用道があって時刻が正確。料金が安いのも魅力」といった声が寄せられた。
一方、高田高校に子どもが通っているという大船渡町在住の女性は「午前6時から7時の便はだいたい混んでいて、高田病院で降りる人は少ないようだ。病院を通らず、高田高校前に直接向かう便があってもいいのでは」と発言。「新しい大船渡駅ができたが、どの道路から入ればいいのか分からなかった」とも明かした。
男性参加者からは「盛駅に車を駐車できる場所が少ない。もっとスペースがあれば、気兼ねなく安心して出かけられる」との指摘も。高校生らがスポーツ活動に励む盛町・市民体育館付近への駅設置を望む意見も出た。
大船渡線は昨年12月に開催されたJR大船渡線沿線自治体首長会議の場で、BRTによる本復旧が決まった。大船渡駅周辺などでは専用道が整備されているが、さらなる利便性・速達性向上や復興事業の進展に合わせた対応が求められる。
同日は陸前高田市の市コミュニティホールでも開催され、モニターとなっている市民ら10人が参加。JR東日本は昨年、高田、大船渡、大船渡東の各高校生を対象に座談会を実施するなど、利用者からの声を集め、さらなる利便性向上への模索を続ける。JR東日本では「よりよいBRTにしていくために、できることから検討に移し、さらなる改善を図っていきたい」としている。






