大船渡市内4店で新さんまら~めん提供へ、NHKドラマもとに誕生

▲ 店舗での提供が始まる「大船渡さんまら~めんNEOら~めん」

 大船渡市末崎町の碁石海岸レストハウスで28日、「大船渡さんまら~めんNEOら~めん」の試食会が行われた。市を舞台としたNHKドラマ「恋の三陸 列車コンで行こう!」に登場したラーメンをもとに「大船渡の新名物に」と開発を続けてきたもので、同レストハウスでは29日から、このほか市内3店で5月10日(火)から提供開始する。

試食するブランド化推進会議の関係者ら=大船渡

試食するブランド化推進会議の関係者ら=大船渡

 「恋の三陸 列車コンで行こう!」は震災から5年目の「西大船渡市」が舞台で、被災から立ち上がって地域の活性化を目指す人々、その恋模様、グルメなどを盛り込み明るいタッチで描いた作品。大船渡市内でも撮影が行われ、2月から3月にかけて全3回で放送された。

 劇中には同市内の飲食店などでつくる大船渡さんまグルメ研究会(小川廣文代表)の取り組みをもとにした「NEOさんまらーめん」が登場。NHKでは復興や地域活性化の一助にと、同会にそのレシピを提供した。

 研究会では加盟店舗での提供を目指し、大船渡ブランド化推進会議(齊藤俊明委員長)も交えた試食会を開くなどしながら味の改良を重ねてきた。

 この日の試食会は、最終形が固まったことから開いたもの。推進会議や市、飲食店組合などの12人が出席。すり身を合わせたサンマの半身をメーン具材に、梅干しとユズでかたどったツバキ、ワカメなどが乗った大船渡らしさいっぱいのラーメンを味わい、感想を語り合った。

 小川代表は、レストハウスでは29日から、ちぃぜる(末崎町)、萬来食堂(大船渡町)、宝介大船渡店(赤崎町)の3店では来月10日から提供開始することを発表。統一レシピ、一律850円で、当面は各店1日限定10食となる。

 同代表は「各店それぞれのさんまら~めんも引き続き提供するので、食べ比べも楽しんでもらい、大船渡といえばサンマのイメージを一層広げられれば」と話している。