2連覇果たし全国へ、時習館(大船渡)の男子選手2人、盛岡・県小学生学年別柔道大会で

▲ (右から)佐藤選手、千葉(陽)選手、千葉(蒼)選手、佐々木選手、今野監督=時習館

 県柔道連盟主催の第13回県小学生学年別柔道大会は8日、盛岡市の県営武道館で開かれた。この中で、時習館(大船渡市)の佐々木陽生選手(盛小6年)と千葉蒼竜選手(立根小同)が部門優勝を飾り、2年連続で全国大会への出場権を獲得。女子の種目でも時習館の2人が3位入賞を果たすなど、活躍が光った。

 

女子2人は3位入賞

 

 県内の小学5、6年生が集い覇を競う恒例の大会で、今年は各地から延べ155人が出場。学年、男女、体重別の個人戦トーナメントで争われ、時習館からは10人が臨んだ。
 6年男子軽量級の部(計31人出場)に臨んだ佐々木選手は、3試合目の準決勝で勝田桃矢選手(三船記念館)を小内刈で下した。迎えた決勝では菅原隼勢選手(江釣子)と技の応酬を繰り広げ、判定勝ちで試合を制した。
 千葉選手は、6年男子重量級の部(計22人出場)で順調な勝ち上がりを見せ、準決勝では払い腰を決めて矢神海輝選手(盛岡)に勝利。行壽武史選手(盛岡)との決勝戦でも優勢の状態で試合を進め、相手の棄権により優勝に輝いた。
 両選手は昨年も同大会の5年生の各部で優勝を果たし、山梨県での全国大会へと駒を進めた。佐々木選手は1回戦敗退、千葉選手はベスト8止まりと入賞に至らなかったことから、「今年は昨年以上の結果を」とリベンジに燃える。
 佐々木選手は「県大会では相手に押し負けそうなシーンもあったが、勝ち上がることができたのでうれしい。自分の技に自信を持ち、全国では自己ベストを発揮し入賞を狙いたい」と熱意を語る。
 千葉選手は「全国出場を意識して気負ってしまい、技が単発になるなど工夫のない試合をしてしまったのが反省点。指導してくださる先生たちに全力を見てもらえるよう、次の舞台で結果を出せれば」と意気込む。
 一方、県大会初出場の千葉陽香選手(立根小5年)は5年女子軽量級(計16人出場)で、同じく佐藤凪選手(大船渡小同)は5年女子重量級(計12人出場)でそれぞれ3位入賞となり健闘した。
 千葉(陽)選手は「大会では緊張してしまい、払い腰や大内刈などの得意技が生かせなかった。練習を重ね、自分のペースで試合を進められるよう次の試合に備えたい」と、佐藤選手は「優勝を目標に練習をしてきたので、結果は悔しい。さまざまな状況に対応できるよう技数をもっと増やしたい」と研さんを誓っていた。
 全国大会は8月28日(日)、三重県伊勢市の県営サンアリーナで開かれる。
 今野誠監督は「休み返上で練習してきた成果を発揮し、価値ある1勝を勝ち取ってほしい」とエールを送っている。