ウニ漁がスタート、トップ切り大船渡湾で(別写真あり)

▲ 水揚げ後は家族総出でのむき身作業が行われた=赤崎町
小型船が所狭しと並んでウニ漁を行った=大船渡湾

小型船が所狭しと並んでウニ漁を行った=大船渡湾

 大船渡湾内で22日、気仙管内のトップを切ってウニが口開けされた。湾内各所に小型船が並び、朝焼けに輝く海ににぎやかな漁風景が広がった。同日は計124・3㌔を水揚げ。23日にもウニ漁が行われ、入札では生うに10㌔あたりの最高値は8万6800円となった。

 

初日は計124・3㌔水揚げ

 

 大船渡湾内では例年、現品入札を行ってきたが、身入りが不十分などとして平成22年から中断し、昨年は6年ぶりに漁を解禁した。
 今季初開口となった22日は、早朝から青空が広がり、風もおだやかで絶好の漁日和に。午前5時30分の解禁時間になると、小型船が一斉に湾内へと繰り出して漁を開始。箱メガネで海中をのぞき込み、タモやカギのついた長竿を使って黒々としたウニを水揚げしていった。
 水揚げ後は漁港などで家族総出の殻むき作業が行われ、オレンジ色の身が次々と姿を現した。
 殻むきしたウニは集荷場で現品入札にかけられ、結果、生うには10㌔あたり8万6800円~6万8300円の値がついた。
 ウニ漁を始めて60年ほどになるというベテランの鈴木隆二さん(84)=赤崎町=は、家族3人で作業。「まだ身入りはあまりよくないが、数は多く捕れている。今後、水温が上がればものもよくなるのではないか」と話していた。
 大船渡湾内での2日間の累計水揚げ数量は約300㌔。湾内では今週いっぱいの口開けが予定されている。
 24日には、広田湾漁協、綾里漁協も口開けを行う。