気仙茶の魅力を後世に、高校生が茶摘みに挑戦/米崎町(動画、別写真あり)

▲ 大船渡東高校の生徒たちと地域住民らが協力して茶摘み=米崎町

 県立大船渡東高校(角舘覚校長)の農芸科学科の3年生4人が27日、陸前高田市米崎町の茶畑で茶摘みに挑戦した。江戸時代から続くといわれる気仙の自家用茶の文化を高校生たちに学んでもらい、気仙茶の魅力を後世につなげようと、気仙の有志で構成する「北限の茶を守る気仙茶の会」(菊池司会長)が4回目の今年も協力。地元産の茶葉を使った菓子開発に取り組んでいる生徒たちは休憩時間中、試作品の〝茶菓子〟を参加した地域住民らにふるまうなどして交流を図った。

 

北限の茶を守る会協力
住民らと〝茶菓子〟で交流も

 

休憩時間には気仙茶を使ったクッキーの試作品をふるまった=同

休憩時間には気仙茶を使ったクッキーの試作品をふるまった=同

 雨天のため少し遅れての作業スタートとなったこの日は、同会のメンバー10人と、米崎小・中の応急仮設住宅に暮らす、もしくは以前暮らしていた地域住民合わせて16人が参加。
 菊池会長などから摘み取りのポイントを教わったあと、さっそく吉田税(ちから)さんが管理する茶畑で茶摘みに汗を流した。
 生徒たちは真剣な表情で新芽を探すと、菊池会長に教わった通り爪ではなく指を使って摘み取り。教職員に「笑いながら摘まないとおいしくならないぞ」と指摘されても、初めての作業で慣れていないためか、まじめに黙々と摘み取っている様子だった。
 その後、作業が茶畑の中央あたりまで進んだころ、会員や地域住民らが唱歌『茶摘み』を歌い出す場面も。なじみ深い楽曲に歌声の輪はどんどん広がり、参加者たちが和気あいあいと作業に取り組んでいた。
 休憩時間には、食品加工を学ぶ「食品製造班」の一員でもある生徒たちが、気仙茶を使ったクッキーを参加者たちにふるまった。「地域の復興の一助に」との思いを込めて震災後から取り組んでいるもので、今後の商品開発の参考にしようと、食べた人にアンケートを実施する姿もあった。
 また、この日は、東京都を拠点に活動している音楽プロデューサー・Gajinこと中村雅人さんが来訪。気仙茶の茶摘みの歌を作ろうと取り組んでおり、「場の雰囲気をつかみに」と初めて現地入りした。
 中村さんは「みなさんをスタジオに呼んで、みなさんの歌声でレコーディングができれば」と今後の展望を語っていた。
 「摘み取るのに適したものを探すのが大変でした」と初めての茶摘みを振り返った東高3年の金野志織さんは、「きょうのクッキーの試食アンケートをもとに、文化祭までには商品の開発を目指したい」と意気込んでいた。