笹崎地内できょうオープンへ、 衣料館などとともに/マイヤ新大船渡店

▲ キャッセン大船渡ショッピングセンター内のマイヤ新・大船渡店がきょうオープン=大船渡町

地域活性化の一翼担う

 

 大船渡市に本社を置く㈱マイヤ(米谷春夫社長)は2日、大船渡町笹崎地内の大船渡駅周辺土地区画整備事業区域内に新・大船渡店をオープンする。先月開店した㈱DCMホーマック大船渡店や同日から営業を始める衣料館、クリーニング店、メガネ店、今月下旬に開店する飲食店で「キャッセン大船渡ショッピングセンター」を構成。広域寄りの集客を図りながら、津波復興拠点整備事業区域の核として地域活性化の一翼を担っていく。

 マイヤは東日本大震災前、大船渡町内では大船渡駅東側に6階建ての本店、地ノ森地内に中央店を構えていたものの、いずれも大津波で全壊。平成24年の7月には町内の買い物不便を解消すべく、茶屋前地内に大船渡店を開店し、地域住民らの生活を支えてきた。
 市は中心市街地の再生に向け、大船渡駅周辺の約33・8㌶でかさ上げなどを行う土地区画整理事業を展開。災害危険区域に指定し、住宅の建築を禁じたJR線より東(海)側の約10・4㌶を津波復興拠点事業区域とし、商業集積を図ることとした。
 この動きを受け、マイヤは㈱DCMホーマック(札幌市)、大和リース(大阪市)、クリーニング業のシメアゲ(大船渡市)とともに、米谷社長を代表取締役とする大船渡再開発㈱を設立。敷地面積約3・4㌶の複合型商業施設・キャッセン大船渡ショッピングセンターの整備を進めてきた。
 このうち、新たなマイヤ大船渡店は延べ床面積2868・29平方㍍で、店舗分の面積は1821・2平方㍍。岩手銀行と北日本銀行のATMコーナーも併設する。
 従業員数は社員18人、パート54人。前大船渡店よりも規模を拡大し、顧客のニーズに応じた約1万3000品を提供。「暮らし提案型」の売り場づくりを図り、減塩、健康志向の商品をより充実させていく狙いだ。
 新たにベーカリーを設け、コインベンダー式のセルフコーヒーコーナーも隣接。30席弱のイートインコーナーでは、購入した惣菜やパンなどが食べられる。
 地場野菜コーナーでは、地元農家が生産した新鮮な野菜や果物、農産加工品などを販売。前店舗でも好評だった「銀座コージーコーナー」をはじめ、スイーツ類も一層充実させる。
 水素水の自動販売機では、500㍉㍑あたり税込み100円で提供。有料のICカードを利用すると、月額同2160円でくみ放題となる。専用のアルミボトルも販売し、2日から4日(土)はキャンペーンも行う。
 レジは従業員が会計を行う4台に加え、セルフレジ4台も設置。混雑の解消を図る。
 営業時間は午前9時30分から午後9時30分。オープンセール期間の2日から5日(日)、火曜、日曜、祝日、1月を除く毎月1日は午前9時開店となる。
 2日はテープカットを合図に、オープンを告げる。同11時からと午後1時からはオープンイベントとして、「もちモチ王国紫波ひめ隊」がつきたてもちを振る舞う。各回先着100人への提供となり、開始30分前から店頭で整理券を配布する。
 同日と3日は、レジで買い物をした先着500人に菓子をプレゼント。両日の午前10時から午後5時は、市などによる次世代モビリティ(公道走行が可能なゴルフカート)による実験運行も行われる。
 2日はショッピングセンターを構成するファミリー衣料・文具のファッションアイ、クリーニングママ号・コインランドリー大船渡店、眼鏡市場大船渡店も開店。27日(月)には、飲食店の幸楽苑大船渡店もオープンする。センター全体の駐車場台数は525台。
 マイヤ側では、「ショッピングセンターが一体となって地域づくりに貢献をしていきたい。今後形成されていく大船渡町の商店街に、集客面などで協力していければ」と話している。