気兼ねなく談笑1周年、よりあいカフェ「しょうわばし」/住田町(別写真あり)
平成28年6月8日付 1面
住田町世田米の世田米商店街で毎週火曜日に開設している中心型よりあいカフェ「しょうわばし」で7日、開設1周年を祝う記念イベントが開かれた。参加者は充実の1年を振り返るとともに、いつもと変わらぬなごやかなひとときを過ごしていた。
運営を担う町社協や町地域包括支援センター、一般社団法人邑サポートが主催。会場では昨年6月以降の1年間を振り返るスライドショーが上映されたほか、押し花講習やお茶などこれまでの講師役やボランティア参加の人々に感謝状が贈られた。ほぼ全回出席した住民への皆勤賞表彰も行われた。
引き続き、音楽サークル・音蔵が「懐かしの歌」として生演奏。心地よい音色に誘われるかのように参加者の飛び入りによる〝ステージ〟もあり、盛り上がりを見せた。
会場はこれまでの活動で利用者らが制作した花飾りにあふれ、華やいだ雰囲気に。女性陣はお茶のみ話を、男性陣は将棋の対局をそれぞれ楽しんだ。世田米保育園児も徒歩で訪れ、世代を超えたにぎわいに包まれた。
昼食として出されたパスタなどは、隣接する町住民交流拠点施設「まち家世田米駅」内のレストランからの〝出前〟。来訪者の笑い声はさわやかな好天に恵まれた屋外にも響き、商店街全体に活気をもたらした。
よりあいカフェ事業は、誰もが気兼ねなく寄り合える場を町内に設け、日中に一人で過ごしがちな高齢者や障がい者らの居場所づくりを図るもの。利用者間やボランティアとの交流を通して生きがいを見いだし、介護予防と社会参加を推進する目的もある。
中心型のしょうわばしは、同センターと社協、一般社団法人・邑サポート、地域ボランティアらが運営。平成27年度は1回あたりの利用者数が31・2人と、運営側の予想を超える来訪があり、活気が生まれている。
今後も、毎週火曜日の午前9時から午後4時まで開設。利用は無料。毎月第1火曜日をイベントデーとしている。
また、今月12日(日)には上有住にある福祉施設・アンルス内で中心型よりあいカフェ「あんるす」がオープン。午前10時からオープニングセレモニーやテープカット、「楽珍一座」による三味線コンサートなどを予定している。
あんるすは毎週日曜日に開放予定。近隣に位置する八日町地域などに暮らす高齢者らが自由に訪れ、お茶のみ話などを楽しむことができる。問い合わせは町社協(℡46・2300)へ。