「トラガール通報隊」結成、女性ドライバーらに委嘱状/大船渡警察署(別写真あり)
平成28年6月11日付 6面
高齢者の死亡事故を水際で防ごうと、大船渡警察署(髙橋仁署長)は10日、「トラガール交通安全スクランブル通報隊」を結成し、大船渡市盛町の同市民プール跡地で隊員となる女性トラックドライバーら38人への委嘱状交付式と出動式を行った。委嘱を受けたドライバーは高齢者の悲しい事故を防ぐ一翼を担うことを誓った。
高齢者死亡事故を防げ
交通事故死亡者の約6割を占めている高齢者の事故を防ぐため、県警では昨年から「高齢者見守り通報制度」に取り組んでいる。
同隊の結成はこの一環で、制度に関連して委嘱状を交付するのは県内で初めて。公益社団法人岩手県トラック協会大船渡支部(松尾孝支部長)の協力のもと、同支部会員事業所に所属する女性ドライバー9人と、同制度に賛同する支部会員の男性ドライバー29人に隊員を委嘱した。
委嘱状交付式には、委嘱を受けたドライバー、髙橋署長はじめ、県トラック協会の佐藤耕造専務理事、同大船渡支部の松尾支部長、気仙地区交通安全協会の杉下吉身会長ら来賓が出席。
髙橋署長が「トラガール隊は交通弱者保護対策であり、高齢者の事故を発生間際で防ぐ瀬戸際対策でもある。物流サービスの担い手として事故防止に力を入れてほしい」とあいさつしたあと、佐藤専務理事が「業界最大の課題は事故防止対策。果たす役割は大きいので頑張ってほしい」と隊員を激励した。
隊員を代表して岩手県南運輸㈱(赤崎町)の志田紗也佳さん(28)が髙橋署長から委嘱状を受け取り、「事故を未然に防げるよう、道行く高齢者に目を配りたい」と決意表明した。
式後は、同支部会員のトラック22台による出動式が行われた。県トラック協会のオリジナルキャラクター・輸送戦隊ハコブンジャーらが手を振るなか、事故防止を誓った会員が乗るトラックがさっそうと走り出していった。
同署によると、隊員は交通事故に遭う可能性がある高齢者を発見した場合、積極的に110番通報などを行う。
同署は110番通報に基づく指令を受理すると、緊急的に現場に駆け付け、該当する高齢者の安全確保や保護に当たるほか、その家族に連絡して事故防止を図る。
また、高齢者見守り委嘱を受けたドライバーは、車両の前面に気仙地区交通安全協会が提供したマグネットをトラックに貼って業務に当たる。
隊員となった志田さんは「高齢者のほか、小さな子どもたちも歩道で転びそうになっていたり危ないときがあるので、そばを通るときは徐行したり、狭い道ではハザードをつけるなど、歩行者がいることを周囲にもアピールしていきたい」と話していた。






