激励と感謝を込めて、市内小学校で国体用のぼり制作/大船渡(別写真あり)
平成28年6月14日付 6面

第71回国民体育大会(希望郷いわて国体)の開催に合わせ、同国体大船渡市実行委員会は市内の小学校と県立気仙光陵支援学校の小学部に協力を依頼し、競技参加者を歓迎、応援するのぼり旗の制作を進めている。13日には、吉浜小学校(谷澤通広校長)の5、6年生児童25人が作業。全国の選手らへの激励と、東日本大震災での支援に対する感謝を旗一枚一枚に込めた。
46年ぶりの県内開催となる同国体。大船渡市では8月にマラソン、9月にグラウンド・ゴルフ、10月にウオーキングの3競技が行われる。
これを受け、実行委は各競技会場に掲出し、競技参加者を歓迎、応援するのぼり旗を制作するため、市内の13校に協力を依頼。各校には6~8枚ずつを割り当て、都道府県名入り47枚と自由記載53枚の合計100枚を作ってもらうこととなった。
旗のサイズはいずれも縦180㌢、横60㌢。いわて国体のマスコット・わんこきょうだいや「ようこそ大船渡市へ」「復興支援に感謝します」などの文言、学校名などがあらかじめプリントされている。
このうち、吉浜小は千葉、滋賀、愛媛各県などの旗を制作。児童らは3~4人のグループに分かれると、事前に考えてきたイメージ、デザインに沿って旗にイラストや言葉を入れていった。
全国各地から訪れる人々への歓迎と感謝、プレーへの応援を表す旗とあって、子どもたちはアイデアを出し合いながら制作。自分たちの気持ちを「がんばろう岩手」「たくさんの支援をありがとう」「大船渡で最高の思い出を」などの言葉に託した。
このほか、わんこきょうだい、おおふなトン、岩手や担当する県の名所、特産品などのイラストも。制作作業は今後も続け、完成を目指すという。
6年の嶋幸歩さんは「楽しかったし、皆さんに頑張ってほしいという思いを込めて作ることができた。言葉や絵で思いを伝えているところを見てもらえれば」と話していた。
実行委によると、のぼり旗の制作は各校で今月いっぱい行われ、7月下旬には完成したすべての旗を一堂に展示する機会を設ける考え。その後は各競技の会場に掲げ、大会を盛り上げていく。