第98回全国高等学校野球選手権岩手大会チーム紹介/住田高(動画あり)

頂点目指す気仙勢チーム紹介

 

岩手県立住田高校

 

初戦7.11 対専大北上 県営球場第2試合

 

160705-3高校野球住田①5d

 

 

20160705-3 住田高校メンバー苦難と喜び 昨夏の雪辱を

 

 選手11人のうち、1年生が6人。昨秋は単独でチームを組めず、連合として戦った。他地区に出向いて練習し、予選を戦わなければならなかった苦難、住田として試合ができる喜び──。選手たちはさまざまな思いを胸に、甲子園へとつながる県大会に挑む。

 

攻守でリズム3人の3年生

 

 主力は3年生の3人。主将の遠藤大輔は、右腕から強気に投げ込む速球の球威に加え、カーブやスライダー、チェンジアップを織り交ぜてタイミングを外す投球が光る。打線では1番を任されることが多く、攻守でリズムをつくる役割が求められる。
 「うちは攻撃のチーム」と遠藤主将。4番の千葉執真は、冬から春にかけて大きく成長を遂げ、状況に応じた打撃で打点を狙う。続く5番の齊藤悠馬は、守備の間を抜く打球の鋭さやバットコントロールに磨きをかけてきた。
 守備では千葉、齊藤の三遊間に加え、3年生と一緒に地道な努力を重ねてきた2年生の菊池飛我が二塁、佐々木晨が中堅とセンターラインを固め、打たせて取る投球が持ち味のエースを支える。捕手は1年生の大谷一真が務め、的を絞らせないリードを心がけるほか、打撃では3年生の前に立つ3番としてつなぎの意識が強い。

 

スイングの鋭さが光る野手陣

スイングの鋭さが光る野手陣

チームの成長を勢いに

 

 1年生が入ってまだ3カ月。5月の地区予選では善戦をみせたが詰めの甘さも目についた。対外試合ごとに課題が生まれ、チームとしては成長途上。大会中も成長を続け、勢いに乗りたいところ。そのためにも序盤で3年生が得点機会を生み出し、1、2年生のプレッシャーをやわらげられるかがカギとなりそうだ。
 昨年夏の県大会、専大北上との初戦。2点をリードして最終回に入ったが、〝金星〟目前でサヨナラ負けを喫した。くしくも、今年の初戦は同じ顔合わせで、舞台も昨年戦った県営球場。私立の強豪ではあるが、最高の対戦相手とも言える。
 2、3年生は、先輩たちが勝利に届かずグラウンド上で流した悔し涙や、今年も住田として夏の県大会を戦うことができるよう1年生の部員確保にも尽力した足跡を目にしてきた。先輩や地域住民に対する感謝を示すためにも、一戦必勝で臨む。
 遠藤主将は「昨年のリベンジをという思いは強い。気持ちで負けないように」と、力を込める。

 

チームの抱負

チームの抱負

「先輩たちのためにも勝利を」。熱き思いにあふれる3年生

「先輩たちのためにも勝利を」。熱き思いにあふれる3年生