オール気仙が県優勝、中学生KWB野球選手権/23日から東北大会

▲ 9年ぶりに県大会を制したオール気仙

平成19年以来、9年ぶり

 

 第16回県中学生KWB野球選手権大会は9、10の両日、滝沢市総合運動公園野球場と雫石町総合運動公園野球場で開催され、気仙地区選抜の「オール気仙」が優勝した。オール気仙が同大会で優勝するのは9年ぶりで、23日(土)から八幡平市などで行われる東北大会の出場権を獲得した。
 KWBボール(旧称・Kボール)は、「軟式と硬式をつなぐ架け橋」として平成12年に誕生。素材は軟式と同じゴムでできているが、重さや大きさは硬球と同じ。素材がゴムであるため、軟球を握っていた選手も違和感なくなじむことができ、硬球にスムーズに移行できる。
 同大会は13年から開かれており、18年からは秋季大会も創設された。
 今大会には、県内各地域の選抜15チームが出場。七イニング制トーナメントで東北大会の出場権を争った。
 オール気仙は初戦でIWATE地区選抜(岩手)と対戦。試合は息詰まる投手戦となったが、七回裏に1点をもぎ取りサヨナラ勝ちを収めた。
 胆江選抜(胆江)との戦いとなった2回戦では、延長九回に3点を奪い接戦を制した。
 オールWAGA(和賀)との準決勝は、互いに点を取り合うシーソーゲームとなった。両者一歩も譲らず、試合は延長十二回にまでもつれ込む激戦となり、オール気仙が最終回に勝ち越して6?4で勝利した。
 盛岡市選抜(盛岡)との対戦となった決勝では、三回に2点を先制し、四回にも1点を追加。その裏に1点を返されるもそのままリードを守り切り、平成19年以来9年ぶりの県優勝を果たした。
 監督を務める鈴木賢太さん(27)は、昨年秋に就任したばかり。自身が指揮を執ってからは初の栄冠で、「選手たちが頑張ってくれて、勝たせてもらいました」と生徒らをたたえる。
 今大会の優勝によりオール気仙は東北大会と東日本大会(8月、北海道)への出場権を獲得。東北大会で優勝すれば、8月3日から静岡県で開催される全国大会に出場できる。
 大会結果とオール気仙のメンバー(カッコ内は学校)次の通り。
 ▽1回戦
オール気仙1―0IWAT地区選抜
 ▽2回戦
オール気仙3―0胆江選抜
(延長九回特別ルール)
 ▽準決勝
オール気仙6―4オールWAGA
(延長十二回特別ルール)
 ▽決勝
オール気仙
0021000|3
0001000|1
盛岡市選抜
 ※オール気仙▽代表=布田貢▽監督=鈴木賢太▽コーチ=吉田誠司、佐々木広一▽選手=木下大洋(主将、大船渡)、及川恵介(高田一)志田輝海(高田東)佐藤良樹(日頃市)村上祐介(高田一)鈴木蓮(綾里)三上陽暉(大船渡一)佐々木朗希(同)佐々木海翔(高田一)岡崎蓮(吉浜)和田吟太(大船渡一)黄川田諒海(高田東)熊谷拓人(世田米)及川稜亮(有住)