夏の高校野球岩手大会/高田 再試合制し8強、金ケ崎にコールド勝ち(別写真あり)
平成28年7月21日付 6面

きょう盛岡大附と対戦
第98回全国高校野球選手権岩手大会は11日目の20日、花巻市の花巻球場で、高田と金ケ崎による4回戦再試合が行われた。高田は終始試合を優勢に進め、七回コールド勝ちでベスト8入りを決めた。21日は、準々決勝で盛岡大附と対戦する。
高田は初回2死、走者を二塁に置き、4番・伊藤の左前適時打で1点を挙げた。さらに5番・村上諒の死球、6番・水野の四球で満塁とすると、7番・菊田が走者一掃の左中間適時三塁打を放ち、4点を先制した。
四回には、先頭の1番・佐々木貫が右前安打で出塁。2番・長沼の犠打、3番・蒲生の右飛で走者を3塁まで進めると、4番・伊藤の中前適時打で1点を追加した。
その裏に1点を返されるも、六回に連続犠打などで堅実に得点し、再び5点差に。七回には無死満塁から8番・鈴木、9番・佐々木祥の連続犠飛で2点を加え、試合を決めた。
今大会初めて先発のマウンドを任された2年の水野はプレッシャーをはねのけ、被安打7、失点1で完投。最終回には1死後、連打を浴びて満塁としたが、後続を断ちこの回を無失点で切り抜けた。
3安打2打点と主軸の役目を果たした主将の伊藤は「金ケ崎戦1日目はあまり打つことができなかったので、今回はその課題をクリアできた。初回の先制点でいい流れができ、勝利することができたので安心している」と語る。
高田は初戦の水沢農業戦と3回戦の伊保内戦をコールドで快勝。金ケ崎との4回戦は19日、両者一歩も譲らぬ激戦の末に引き分けたが、再試合を3回目のコールドで制し勢いづく。
伊藤貴樹監督は「再試合となったが選手たちのコンディションは悪くなく、一人ひとりが点を取るプレーをできていた。逆境をはね返せるようなプレーを今後も発揮できれば」と次の試合を見据えていた。
21日は、準々決勝4試合が行われる。高田は花巻球場第2試合(午後0時30分~)で盛岡大附と顔を合わせる。
高田の試合結果次の通り。
高 田
4001012|8
0001000|1
金ケ崎
(七回コールド)
(高)水野─村上諒
(金)阿部、及川勝、千葉、小野寺、及川竜─千田
●三塁打=菊田(高)
●二塁打=阿部(金)