観光案内窓口を臨時開設、一本松茶屋で/陸前高田市(別写真あり)
平成28年8月12日付 1面

「復興ツアー」受付も
陸前高田市は、同市観光物産協会(金野靖彦会長)、㈳SAVETAKATA(佐々木信秋代表理事)、㈳マルゴト陸前高田(大久保光男代表理事)の4者協働により、16日(火)まで気仙町・一本松茶屋内に「臨時観光案内窓口」を開設する。観光名所や市内の情報に関する発信を「ワンストップ」で行い、来訪者の求めに対応する。
同市の観光案内所は高田町の市役所隣にあり、BRT「陸前高田駅」利用者らにとっては至便。しかし観光シーズンは特に、土産・物産を販売する一本松茶屋をはじめ、近隣の旧道の駅高田松原(タピック45)への客足が増えるため、利用者の利便性を考慮し、今回初めて臨時窓口を設置した。運営は同市の公式アプリ「高田旅ナビ」に携わる4者で行う。
窓口には毎日スタッフが2~3人常駐。どこへ行けば何が見られるのか、どんな交通機関があるのか、名物は何かなどを直接アドバイスすることで、訪れる人の満足度アップにもつなげたい考えだ。
今年から国民の祝日として『山の日』が設けられたこともあり、オープンは11日のこの日から。観光客が買い物や休憩のため訪れる同店入り口で、市商工観光課職員や観光物産協会のスタッフらが「陸前高田のおいしいものや見どころをご案内しています」と声をかけ、同市のご当地グルメ「ホタテとワカメの炙りしゃぶしゃぶ御膳」などもPRした。
併せて今年5月にリリースされたアプリ「高田旅ナビ」も紹介。名所や飲食店、宿泊施設などを簡単に調べることができるため、事前の情報収集はもちろん、現地でも役に立つ。窓口では実際にタブレットに触れてその使い勝手なども確認できる。
さらに特別企画として、マルゴト陸前高田による「復興最前線ツアー」を、毎日午後1時から開催。普段立ち入りが禁止されているタピック45の建物などを、ガイド付きで見学できる。通常は事前の申し込みが必要だが、窓口開設期間中は当日その場での受け付けが可能。参加費は1人1500円(小学生以下無料)となっている。所要時間は1時間40分。
同市は窓口でアンケートも実施。訪れた人の年代や性別、旅行目的や宿泊地、経由地といった基礎データの収集を行い、今後の観光対策などに生かしていくとしている。
開設時間は16日までの午前9時から午後2時。