故郷への思い込め、マスキングテープ販売/竹駒町出身の松野さん

▲ 故郷を応援しようという思いを込めて商品化した「まち」と「たなばた」
160814-竹駒出身女性がマスキングテープ制作顔丸1d

松野和香子さん

売上金一部を寄付へ

 

 陸前高田市竹駒町出身で、東京都新宿区の松野和香子さん(44)らが立ち上げたアクティブサポートジャパン合同会社(同都港区)は、陸前高田の震災前の街並みや伝統の七夕まつりをデザインしたマスキングテープ2種類を商品化した。温かみのある優しいタッチで表現した手のひらサイズのテープに「少しでも元気を与えられれば」という故郷への熱い思いを込めた。
 マスキングテープは塗装などで作業個所以外を汚さないためにはる保護用粘着テープのこと。近年は豊富な種類の色や柄の商品が売られ、女性を中心に文房具として親しまれている。
 松野さんが手がけたのは震災で失われた高田松原など在りし日の陸前高田を描いた「まち」(税込み450円)と、七夕行事で運行される山車を描いた「たなばた」(同350円)の2種類。
 実家の両親らは震災の被害を免れたが、故郷が津波にのみ込まれる様子をテレビで目の当たりにし、大きなショックを受けた。「何かできることがしたい」と模索する中、市内の友人からアイデアを得てたどり着いたのが、マスキングテープだった。
 「地元の人たちにはかつてのまちに思いをはせてもらい、全国の人たちには陸前高田を知ってもらうためのものを」。勤め先はソフトウエア、アプリの開発・販売などを行い、マスキングテープの製造は専門外だが、松野さんの揺るがぬ思いで事業化した。
 復興支援の物産展にボランティアとして参加した際に知った青森市のイラストレーターにデザインを依頼。「毎日が明るく楽しい気持ちになるように」と柔らやかな色合いにこだわった。
 北上市の印刷会社で製造し、5月の連休明けから本格的に販売を始めた。
 松野さんは「さまざまなご縁で実現した商品。喜んでもらえるのか不安だったが、反響もありうれしい。これからも微力ながら高田を応援していきたい」と力を込める。
 松野さんは商品の売り上げの一部を陸前高田市に寄付することとしている。
 市内では竹駒町の伊東文具店で販売中。問い合わせは松野さん(℡080・4736・0311)へ。