今年は初の週末開催に、東京で「希望ストリート」/気仙産品を発信

▲ 今年は9月30日から3日間の開催が決まったいわて・三陸けせん希望ストリート(写真は昨年の様子)

 気仙2市1町の地産品を首都圏で販売、PRし、販路開拓などにつなげようという展示即売イベント「いわて・三陸けせん希望ストリート」は、今年も東京都千代田区の有楽町駅前広場で開かれる。5回目となる今年は初の週末開催とし、9月30(金)10月1(土)2(日)の3日間に設定。11月30日(水)に大船渡市で予定する「伊達な商談会inOFUNATO」とも連動させ、継続と一層の成果を挙げたいとしている。
 「希望ストリート」は、県や気仙3市町、大船渡商工会議所、陸前高田と住田町両商工会、管内事業所などで構成する連絡協議会(委員長・齊藤俊明大船渡商工会議所会頭)が主催。東日本大震災後の地域課題である地域資源の販路拡大、被災企業のなりわいの再生と経済振興を目的としている。
 大船渡商議所が音頭をとり、平成24年から毎年開催。26年からは、首都圏のバイヤーを招いての商談会とも連動させている。
 第5回の今年は、より多くの集客、売り上げに結び付けたいと、初めて週末に合わせて開催。時間は午前10時から午後7時までで、初日は同1時オープン、最終日は同5時終了となる。
 都心の有楽町駅前広場を会場に、気仙の水産、農産加工品、工芸品などを取り扱う事業者38社が出展を予定。会場では特産品販売をはじめ、オープニングセレモニー、3市町の観光PRコーナー、震災語り部や気仙のキャラクターによるPRステージを行う。開催に当たっては、9月7日(水)に出展者従事者説明会を行う。
 伊達な商談会inOFUNATOは、東北六県商工会議所連合会や大船渡商議所、希望ストリート連絡協などが主催。気仙で生産、加工された商品の生産・流通の再生を図ろうと、全国の流通バイヤーを招へいして個別商談会を行う。大船渡での開催は昨年に続く2回目。
 今年は、盛町のリアスホールが会場。売り手には気仙から20社余りが参加を予定しており、これに釜石の業者も加わる。買い手には全国各地の百貨店や卸、スーパーなどから25社の参加を見込む。
 会場には、参加する売り手に展示ブースを割り当てて商品の紹介や試食を行い、買い手と自由に商談を進めてもらう。また、個別商談会の場も設けられる。
 主催者側では事前に売り手と買い手間のマッチング調査も行い、商談の成約率アップにもつなげたい考え。商談後は追跡調査にも取り組むとしている。
 希望ストリート、商談会に伴い、それぞれの出展者従事者説明会の場などを利用して出展者向けの研修セミナーも開催。専門講師による事前準備のサポート、終了後の展開などを学ぶ機会も設け、各事業者のスキルアップも図りたいとしている。