大船渡から西村さん教室生4人が出場へ、東京でのジュニア・音楽コンクール
平成28年9月1日付 3面

大船渡市の西村元希ピアノ教室に通う幼児・小学生6人は、東京都内で開かれている「第31回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール」(一般社団法人東京国際芸術協会主催)に出場する。同市在住の4人は3日(土)にステージを控えており、「練習の成果を発揮したい」と意気込んでいる。
同コンクールは、国内の就学前児童から大学生を対象に、クラシック音楽の技術向上や学習機会を提供しようと毎年開催しているもの。ピアノや弦、管楽器などの7部門があり、それぞれキッズ(3歳以上小学生未満)~大学生の7部に、全国各地の本選入選者が臨む。
7月に盛岡市で行われた岩手本選では、ピアニスト・西村さんの教室に通う生徒のうち、キッズの部で一関市の千葉野乃花ちゃん(一関保育園)、小学生の部(1~2年)で大船渡市の浅沼凜花さん(吉浜1年)、古澤蒼大君(越喜来2年)、山口諒介君(大船渡2年)、鈴木咲虹さん(日頃市2年)の4人、小学生高学年の部(5~6年)で盛岡市のシュヴァムボルン魁君(岩手大学附属5年)が見事入選し、全国切符を獲得。
このうち、成績優秀者として古澤君は銅賞、魁君は銀賞に選ばれ表彰を受けた。大船渡勢の4人は3日に、一関と盛岡の2人は22日(木)に東京の小岩アーバンプラザで本番を迎える。
全国の舞台が迫る中、6人はそれぞれの曲の完成度を高めようと練習を重ねる。浅沼さんは「メロディーを聴かせて場面ごとのメリハリをはっきりつける」と、鈴木さんは「速く弾く中でも、音楽に乗ってリズムをはっきりさせる」と課題克服を目指す。
古澤君は「一つひとつの音符を丁寧に弾き、審査員の印象に残るような演奏をしたい」と、山口君は「強弱や音の出し引きなど練習の成果を発揮し、思い切って演奏したい」と目標を掲げている。
西村さんは、予選をくぐり抜けた生徒たちに「岩手代表」としての責任と自覚を持たせつつ、モチベーションを高められるよう指導したという。「大船渡の生徒が頑張っているということを全国にアピールできたら。生徒たちも同世代の演奏を聴き良いものを吸収して、今後の人生の糧にしてほしい」と成長に期待する。
また、「全国大会はレベルの高い人が多数出場する。緊張するかもしれないが、演奏できる喜びと感謝の思いを持って思い切って自分を表現してほしい」とエールを送っている。