フットサルで笑顔に、改修終えた社会体育館でオスカー杯/住田町(別写真あり)

▲ クリニックを通じて子どもたちと交流を深めるオスカー氏(中央)=住田町
改修を終えたばかりのアリーナで熱戦=同

改修を終えたばかりのアリーナで熱戦=同

 フットサル大会「オスカー杯in住田町」(実行委員会主催)は3日、住田町社会体育館で行われた。現在は女子フットサルチーム・VEEX TOKYO LADIESの監督を務めている眞境名オスカー氏や同チームの選手らが訪れた中、改修を終えたばかりのアリーナで10チームが熱戦を展開。子どもたち向けのクリニックも開かれ、にぎわいに包まれた。
 被災地でのびのびと体を動かすことができる場所が少ない状況が続く中、子どもたちの笑顔を生み、新たな親睦交流の場にしようと企画。気仙各地で開催し、今年で4回目となる。
 眞境名氏はブラジル・サンパウロ出身。現地ではプロフットサル選手として活躍し、来日後は選手や監督として日本での競技普及に貢献している。ステラミーゴいわて花巻でも監督を務めた。
 今大会には気仙3市町や遠野、釜石両市から10チームが参加し、フットサル愛好者100人超が集結。1試合8分で、5チームずつに分かれて総当たり戦を行ったあと、同順位同士が激突した。
 社会体育館は5月から8月までの間、アリーナの床改修工事のため使用できない状態が続いた。今月1日から一般利用が再開し、イベント開催は今回が初めて。選手たちは真新しい床で巧みなボールさばきや豪快なゴールを披露し、他チームの選手らからも盛んな声援が送られた。
 試合の合間にはオスカー氏が講師役となり、子どもたち向けの「クリニック」も。VEEXの多々良真希、宮崎華奈両選手も参加し、決められた合図ですばやくボールにふれたり、四角にボールを集めるゲームなどを通じて交流を深めた。
 オスカー氏は「毎年、みんなと会うのを楽しみにしている。出場チームはレベルアップはできているし、今後はサッカーやフットサルを楽しむ子どもたちがもっと増えてくれれば」と話していた。