ギネス挑戦など多彩に、9日に魚市場で「30回目のさんままつり」/大船渡

▲ 9日に開かれる「三陸大船渡さんままつり」のチラシ

 大船渡市の大船渡港に水揚げされたサンマを通じ、水産都市・大船渡のPRなどを図るイベント「三陸大船渡さんままつり」は9日(日)午前9時から、大船渡町の大船渡市魚市場で開かれる。さんま炭火焼きや鮮魚直売コーナーなどを開設するほか、ギネス記録にも挑戦する多彩な内容となっており、多くの来場を呼びかけている。
 同まつりは実行委員会(会長・佐々木英一大船渡水産物商業協同組合理事長)が主催し、水産のまち大船渡の経済復興協議会(会長・髙泰久副市長)が共催。大船渡商工会議所や東海新報社などが後援する。
 全国有数のサンマ水揚げ基地である大船渡港に水揚げされた新鮮なサンマを通して、市の基幹産業である水産業の一層の振興を図り、地場水産物等の販路拡大と観光誘客促進などの地域活性化に寄与しようと毎年開催。30回目の節目を迎える今年は市産業まつりから独立し、平成24年度以来の単独実施となる。
 当日、会場の特設ステージでは、テープカットやもちまきによる開催式で開幕を告げる。
 式に先立ち、農林中央金庫からのまつり支援金贈呈式と、市さんま焼き師の認定証授与式も行う。
 9時30分と午後0時30分からはアカペラユニット・XUXU(しゅしゅ)、午前10時と11時30分からは河野ひろム&カメリアスのライブ、11時からはおおふなトンのステージショーが繰り広げられる。午後1時からは2回目のもちまきを行う。
 開幕に合わせ、屋外会場には鮮魚直売、特産品販売、食堂コーナーを開設。さんま炭火焼きコーナーでは焼きたてのサンマ2000匹を用意し、1匹200円で提供。食堂コーナーでは、すり身汁やかば焼き丼などのサンマ料理を販売する。宅配便コーナーも設ける。
 魚市場3階の屋内会場では、さんま紙芝居やさんま迷路といった子ども対象イベントを展開。このイベントは、「さかなグルメのまちワークショップ」の参加者らが発案した。
 屋外会場では10時30分と正午からの2回、小学生以下を対象にさんま釣りゲームを実施。参加料は1回100円。
 午後1時15分からは、まつりの目玉となる「ギネス世界記録に挑戦」として、生サンマ1111匹を一直線上に並べてその数で世界一を目指す。誰でも参加でき、挑戦後は並べたサンマを各自で焼いて食べることができる。参加料は無料で、当日の飛び入り参加も歓迎する。
 会場ではこのほか、オープンから同1時30分まで「大漁旗コンテスト」の投票も受け付け。市内小学生から寄せられ、10点に絞られた力作の中からグランプリを決める。
 2時30分からは、ギネス認定セレモニーや大漁旗コンテストの結果発表、表彰などを計画。終了時刻は3時を予定している。
 会場の駐車場は台数に限りがあるため、主催者側では盛町のシーパル大船渡など市内6カ所に臨時駐車場を開設。シーパルと会場を結ぶシャトルバスも運行することから、利用を呼びかけている。
 まつりへの問い合わせは、実行委事務局(市観光物産協会内、℡21・1922)へ。