本県(成年少年)女子ともに5位、気仙出身5選手も活躍/いわて国体バレーボール競技

▲ 岩手代表として臨み、見事5位入賞を果たした成年女子の佐藤選手㊧と佐々木選手㊥。サポート役の古澤さん㊨も選手を支えた

 希望郷いわて国体バレーボール競技は2日から5日まで、一関市などで行われ、本県勢は気仙出身者がメンバー入りする成年女子と少年女子でともに5位入賞を果たした。成年女子の佐々木美月選手(新潟医療福祉大3年、高田高卒)と佐藤梨衣選手(東北福祉大3年、同)は、サポートメンバーの古澤美悠さん(盛岡短大2年、同)らの支えが結果につながったといい、「5位になれたのは地元の応援のおかげ」と感謝している。

 

地元の応援大きな力に、40年余ぶり入賞の快挙

 

 気仙地区から本県代表となったのは、成年女子の佐々木選手、佐藤選手、少年女子の佐々木遥香選手(盛岡誠桜高3年、大船渡一中卒)、高橋真由選手(同2年、同)、阿部愛梨選手(同3年、横田中卒)の計5人。大会では少年の部に男女各24チーム、成年の部に同16チーム出場。それぞれトーナメントで日本一の座を争った。
 このうち、成年女子1回戦、岩手はフルセットの激闘の末、千葉を下して国体初勝利を挙げた。準々決勝では日本代表選手を擁する佐賀と対戦。Vプレミアリーグの久光製薬単独の強豪チームを相手に必死に食らいついたが、ストレート負けした。
 5・7位決定戦では、今年の東日本インカレで優勝した東北福祉大単独の宮城と対戦。岩手は2セットを連取され、あとがない場面で驚異の粘りをみせた。第3セット、最大9点差の劣勢をひっくり返し、ジュースの末奪取すると、流れに乗って第4セット、最終セットを連取し、東北対決を制した。前回のいわて国体以来46年ぶりの入賞という快挙を遂げた。
 佐々木選手は全3試合をスタメン出場。ウィングスパイカーとして攻撃の要の一人を担った。「メンタルの弱さが出てしまい、決めきれないところもあった」と課題を残した一方、「格上の相手にも勝つことができた。サポートメンバーや応援に来てくれた人たちの後押しが大きな力となった」と喜ぶ。
 一方、佐藤選手は国体出場を目指し、今春からの約半年間、毎週末岩手に帰省し、選抜選手らと鍛え合った。5・7位決定戦の相手は大学のチームメートだが、「岩手代表として割り切って試合に臨んだ。岩手で頑張ってきた成果を大学の監督やチームメートにみせることができてよかった」と振り返る。
 新潟医療福祉大、東北福祉大はともに全日本インカレ(12月、東京都)への出場を控えており、2人は「国体で勝てたという経験は大きな自信になった。今後の大会にも生かしたい」と意気込む。
 本県少年女子は盛岡誠桜高単独で編成。1回戦の神奈川戦、2回戦の京都戦をともにストレート勝ちし、岩手高校女子トップの実力を見せつけた。4強入りをかけた準々決勝で山口に敗れたが、5・7位決定戦では福井にストレート勝ちし、43年ぶりの5位入賞と好成績を残した。
 成年女子と少年女子の結果次の通り。
 ◆成年女子
 ▽1回戦          

岩 手 3(18―25、25―15、25―17、13―25、15―11)2 千 葉

 ▽準々決勝
佐 賀 3( 25―14、25―16、25―16)0 岩 手

 ▽5・7位決定戦
岩 手 3 (21―25、23―25、26―24、25―13、15―11)2 宮 城

 ◆少年女子
 ▽1回戦
岩 手 2 (25―11、25―19)0 神奈川

 ▽2回戦
岩 手 2 (25―20、25―17)0 京 都

 ▽準々決勝
山 口 2 (25―19、25―20)0 岩 手

 ▽5・7位決定戦
岩 手 2 (25―20、25―19)0 福 井