校庭の使用を再開、仮設住宅撤去された盛小/大船渡(別写真あり)
平成28年11月5日付 1面
市内小学校で震災後初
応急仮設住宅が撤去され、復旧工事が進められていた大船渡市立盛小学校(平山敏也校長、児童132人)の校庭は4日、約5年8カ月ぶりに使用が再開された。校庭の使用再開は、仮設住宅が建設された市内小学校では盛小が初めて。同日は全校児童による〝使い初め〟の行事が行われ、広い校庭を走り回る児童らの笑顔が広がった。
同校の校庭は広さ約9000平方㍍で、東日本大震災後は、沢川応急仮設住宅団地50戸が整備された。同団地は市の「応急仮設住宅撤去・集約化計画」に基づき、県の発注で今年7月から住宅施設の解体工事、9月からは校庭の復旧工事が進められた。
復旧工事では、表土をはぎ取って砕石を入れ、さらに表層土(クレー)を敷きならすなどの作業を実施。工期は11月8日までの計画だったが、予定より早く工事が終了。県の工事検査も経て供用開始の日を迎えた。
この日は、4校時目に全校児童と教員が校庭に集まり、「オープニング集会」を実施。開会にあたり、小松愛里児童会長(6年)は「思いっきり遊んだり、体育の授業を受けたりするのが楽しみ。新しい校庭でこれからも絆を深めていきましょう」とあいさつした。
その後、おにごっこやリレーを実施。おにごっこでは児童らが校庭を縦横無尽に駆け巡り、待ちに待った「自分たちの校庭」の使い心地を確かめた。
畠山公君(6年)は「校庭が思っていたよりも広くてびっくりした。これからたくさん走って体力をつけたい」と張り切っていた。
震災直後、同校の校庭は自衛隊による仮設風呂設置などで支援者らが使用。その後仮設住宅が建てられたため、当時1年生だった現6年生もほとんど校庭を使えず、運動会をはじめ学校行事は他校の校庭などを借りて行っていた。
平山校長は「元気に走る児童たちの姿を見て、やっと普通の学校生活が戻ってきたという感じ。6年生は残りわずかの間だが、校庭を使いみんなで楽しく遊んでほしい」と成長を願っていた。
同市内で応急仮設住宅を撤去しグラウンドの使用を再開した小中学校は現在、今回の盛小と綾里中の計2校。
このほか、大船渡北、末崎、猪川各小学校と、末崎中で工事が行われており、年内の引き渡しを見込んでいる。






