三陸の酒味わって、東京・下北沢のフェアに気仙から3社参加
平成28年11月24日付 6面

東京都世田谷区のしもきた商店街振興組合(柏雅康理事長)は26(土)、27(日)の両日、下北沢駅北口駅前で、気仙地区などで製造される日本酒やワイン、シードルをPRする「下北沢SAKEフェア2016」を初開催する。加えて12月下旬までの1カ月間、下北沢の飲食店で参加酒蔵の商品を提供する催しも併催する。気仙からは3社が参加し、自慢の商品の魅力を首都圏在住者らに伝える。
26、27日に初開催
134の事業主らで構成する同組合は震災後、継続的に気仙地区を支援。1日の通行者数が2万人を超えるという下北沢の北口駅前で年に4回、気仙の特産品販売や観光をPRする「気仙フェア」を手がけ、復興を後押ししている。
今回は、被災地でつくられる〝SAKE〟にスポットを当てた催しをと初めて企画。気仙の酔仙酒造㈱(陸前高田市)、㈲神田葡萄(ぶどう)園(同)、㈱スリーピークス(大船渡市)を含む9社が参加する。
26、27日は、各酒蔵の商品を飲み比べるなどして、SAKEを楽しむことができる。「気仙フェア2016冬」も併催し、海産物をはじめ物産販売も行われる。
酔仙酒造は、舌とのどににじみ渡る辛さと旨さが特徴の本醸造辛口「酔仙」や、原料すべてを本県産の優れた素材で仕込んだオール岩手純米吟醸「吟ぎんが」などを出品予定。冬期限定の「活性原酒・雪っこ」や発泡性清酒の「酔仙ShuWaWa」も販売する。
同社営業部の吉田聡課長代理(49)は「下北沢は未開拓の地。イベントを機に関東圏に気仙のお酒が少しでも浸透すれば。多くの人に飲んでもらいたい」と力を込める。
25日(金)午後7時からは現地で開会式も。また、12月23日(金)までの1カ月間、下北沢の15店舗以上の飲食店でSAKEフェアで出品された各商品が取り扱われることとなっている。
同組合は「SAKEフェアがこれまで継続してきた『気仙フェア』をさらに盛り上げる起爆剤となれば。気仙と下北沢の双方の活性化につながるイベントに育てていきたい」としている。