思い出 映像で残そう、移住の清水さん「ばばばTV」開業
平成28年12月9日付 7面
平成26年2月に東京から陸前高田市へ移住し、地元のNPO法人に勤めている清水健太さん(27)がこのほど、映像制作業「ばばばTV」を開業した。清水さんにとってこの仕事は、「陸前高田でずっと暮らしたい」という願いを実現させるためのもの。これまでに地元商品のPR映像などを手がけており、今後について「個人からの依頼も請け負っていきたい。思い出を残す形の一つとして利用してもらえたら」と熱を込める。
「陸前高田で暮らすため」
清水さんが映像制作を始めたのは、移住して約1年が過ぎた平成27年3月のこと。陸前高田に貢献できることを個人的に探していた際、ネット上にある地元飲食店の情報が古いことに気付き、グルメリポート映像を制作して動画サイトに投稿。映像制作にかかわっている友人たちにアドバイスをもらいながら、独学で知識と技術を身に付けた。
その後1年ほど、ボランティアで映像制作の依頼を請け負ってきた清水さん。そうした活動の中で、陸前高田の自然やおいしい食べ物、人の温かさに触れ、「ここに家を建てて暮らしたい」と思うようになったという。陸前高田で生活していくための方法を考えていた時に思いついたのが、「映像制作で食べていけるのでは」という考えだった。
これまでの活動で、清水さんは陸前高田に映像制作のニーズがあることを確信。県復興局の「さんりくチャレンジ推進事業」という起業補助制度を利用し、今年9月に映像制作業としての「ばばばTV」を開業した。
11月22日からは、クラウドファンディング(アイデアの実現に必要な資金を、その考えに賛同する人々から集める仕組み)にも挑戦。映像制作サービスの体験や、オリジナルグッズの販売、地元で頑張る若者を応援する企画など、販売・広報を主な目的としている。清水さんにとっては、「ずっと陸前高田で暮らしたい」という思いを宣言する場でもある。
クラウドファンディングの目標金額は50万円。期間は今月12日(月)までだが、8日時点で55万5000円がすでに集まっている。「見返りはいらないから頑張ってくれ」と、返礼品のあるクラウドファンディングを介さずに直接資金援助する人もいるという。
自身の経験をもとに、「人生の節目を映像で残し、あとで見返すことができたらいい思い出になるはず」と語る清水さん。結婚式や運動会の撮影といった個人向けの仕事だけでなく、CM制作を考えている企業の〝第一歩〟となれることにも期待を寄せている。
映像制作の依頼や問い合わせは清水さん(℡070・4400・4602、クラウドファンディングチャレンジページ・https://camp-fire.jp/projects/view/13327)へ。






