英訳町民歌の披露も、中学2年生海外派遣結団式/住田町(動画、別写真あり)
平成28年12月17日付 7面

住田町による平成28年度中学生海外派遣事業の結団式は15日夜、町役場町民ホールで開かれた。生徒たちは町民歌を英訳した歌詞を自らの歌声に乗せて披露するなど、充実した事前研修の成果を披露。異国の文化を吸収しながら、住田の魅力を伝える大使の役割を務める決意も示した。
町独自の中学生海外派遣事業は、町内の中学生に海外での交流や異文化体験などの研修機会を与え、グローバルな視野を持った国際性豊かな人材を育成しようと26年度から実施。主催は町教育委員会で、実行委(委員長・菊池宏教育長)が実施主体となっている。
2年生を対象に募集し、在籍する中学校長の推薦をもとに実行委が派遣生を選考。本年度は、世田米から佐藤美空さんと畠山美咲さん、有住から篠原京都君と今野愛琳さんが選ばれた。
結団式には町や教育委員会、派遣生徒の保護者ら約20人が出席。菊池教育長は「サンディエゴへと旅立つ日が近づいている。日本人の品格を大切にしながら、積極的にアピールし、文化を吸収してほしい」と呼びかけた。
多田欣一町長と多田茂教育委員長も激励。決意発表に立った4人は、英語でスピーチを行ったあと、意味だけでなくメロディーに乗せられるかなどにも気を配りながら考えた「住田町民歌―幸せ創るまち」の英語詞版を歌った。
引き続き日本語で「海外の歴史や伝統を積極的に学びたい」「住田町の良さをたくさん伝えたい」などと述べ、充実した滞在を誓った生徒たち。引率する町教委国際教育主事の美野マークさんは「これまで一生懸命準備をしてきた。最高の経験をしてもらうよう最善を尽くす」と述べた。
派遣は来年1月5日(木)から13日(金)までの9日間。アメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴ市でホームステイ、現地生徒との交流、英語研修、国際理解に関する研修などが予定されている。