異文化交流盛んに、ワン・ワールドフェスタ/陸前高田で(別写真あり)

▲ キッズコーナーも設けられ、子どもたちがクリスマス工作やペイントなどを体験=市コミュニティホール

 陸前高田市国際交流協会と公益財団法人・県国際交流協会が主催するイベント「クリスマス交流会&ワン・ワールド・フェスタinけせん」は17日、同市高田町の市コミュニティホールで開かれた。気仙在住の外国人と親交を深めようとの催しで、約100人が来場。盛んに異文化交流を行い、それぞれの国の魅力を再確認した。
 このイベントは、地域住民が各国の文化に親しみ、国際理解を深め国際交流を促す機会として開催。今回は、高田高校の生徒12人がボランティアとして運営に協力した。
 開会セレモニーでは、主催者を代表して市国際交流協会の長谷川節子会長(65)が、「この気仙地域には、今現在500人を超える外国人の方々が暮らしている。きょうは交流を深め、共に復興に向けて取り組んでいける一助となれば幸い」とあいさつした。
 昨年に引き続き、シンガポールホールをメーン会場に設定。同ホールには、各国紹介ブース、民族衣装体験コーナー、キッズコーナーなどがズラリと並んだほか、午後からは各国の踊りなどが披露されるインターナショナルショーも行われ、好評を博した。
 このうち民族衣装体験コーナーでは、インドやメキシコ、韓国、マレーシアといった国の衣類合わせて16着を用意。中には子ども用もあり、鮮やかな色合いの民族衣装を身にまとった幼児を、ほかの来場者たちが目を細めて見守る姿もあった。
 キッズコーナーでは、子どもたちがクリスマスにちなんだ工作や、フェースペイント体験などを満喫。外国の絵本、おもちゃ、楽器も展示され、興味深げな様子で手にとっていた。
 長谷川会長は「悪天候なのであまり来ないかと思ったが、昨年以上に来場者が多かった」と一安心。お昼に開かれたワールドカフェが大好評だったことにも触れ、「とてもにぎわっていて、みんな話しながら交流していて良かった。来年も変わりなく開催することができたら」と意欲を燃やしていた。