雨にも負けず力走、新春四大マラソン大会/大船渡(動画、別写真あり)
平成29年1月10日付 6面

大船渡新春四大マラソン大会(同大会実行委主催)は9日、大船渡市盛町の市民体育館付近を発着点とするコースで開催された。県内の陸上競技界の幕開けを飾る大会で、1600人余りが出場。選手らは冷たい雨にも負けず力強い走りをみせ、地域に元気を届けた。
1600人余が出場
大会は昭和27年から始まり、新年恒例の行事として地域に親しまれている。今年は「第66回10マイルロードレース県大会」「第57回10㌔ロードレース県大会」「第66回県南地区駅伝競走大会」「第65回県南地区中学校対抗駅伝競走大会」の4大会を併催した。
この日の出走者数(速報値)は前年比73人減の1665人。駅伝チームの監督や補欠を含め、県内外から多くの関係者が集まった。
競技は10マイルロードレースに続き、10㌔ロードレースと駅伝が順次スタート。あいにくの雨で地面がぬれ、冬の冷たい風も吹いた中、選手らはコース沿いからの熱い声援に背中を押されながら、上位入賞や自己ベスト更新を目標に力走した。
ゴール地点では、待ち構えていたチームメートが完走した選手を温かく迎えた。会場内では甘酒やもちの振る舞いなども行われ、選手らの疲れを優しく癒やした。
10マイルロードレース一般男子で1着となった大橋真弥さん(23、石巻市役所所属)は「寒かったが、応援してくれる人がたくさんいたので頑張ることができた。1位はうれしく、今後の大会でも優勝していきたい」と意気込みを語っていた。
大会前日の8日、同館で行われた開始式では、大会長の戸田公明市長が県内外から訪れた選手や関係者らを歓迎し「練習の成果を発揮し、参加者同士の絆を深める機会にもしてほしい」とあいさつ。
選手宣誓では、吉田宜永君(大船渡一中3年)が「それぞれの目標に向かって、最後までタスキをつなぎ切ります」と高らかに誓いを立てた。