センター試験始まる、気仙の高校生も受験/臨時会場の大船渡高で

▲ 試験開始を前に緊張感を漂わせた受験生ら=大船渡高校

 大学入試センター試験は14日、2日間の日程で全国一斉に始まった。東日本大震災の影響で特例臨時会場となっている大船渡高校では、気仙を中心とした志願者約280人が受験。今季一番の寒さとなった中、受験生らは将来の夢や掲げた目標に向け、試験に全力を注いだ。

 

将来の夢、目標に向け

 

 盛岡地方気象台によると、14日の大船渡は最低気温が氷点下4・8度(平年比2・1度低め)と今季最低で、最高気温も氷点下0・7度(同5・1度低め)の真冬日に。朝方は穏やかな天候となり、公共交通機関の大きな遅れなどもなかった。
 受験生らは準備万全の状態で大船渡高校に集合し、試験会場に移動。試験監督から受験票や試験中の注意事項など説明を受けたあと、開始の合図とともに問題用紙に集中した。
 同日は、地理歴史・公民、国語、外国語(筆記・リスニング)を実施。15日は午前9時30分から理科①、数学①、数学②、理科②を行い、午後5時40分終了する。
 独立行政法人大学入試センターによると、同センター試験を利用する大学・短期大学は848校。内訳は、国立82校、公立86校、私立526校、短大は154校。
 全国の志願者数は57万5967人(前年度比1万2199人増)。このうち、今春高校を卒業予定の現役生は、全体の81・9%を占める47万1842人(同9507人増)。本県の志願者数は5176人(同136人減)となっている。
 得点調整の実施の有無については20日(金)を予定。受験者数、平均点、最高点、最低点、標準偏差などの中間発表は18日(水)、最終発表は2月2日(木)に同センターホームページで行われる。