学びやに笑顔戻る、小中学校で3学期スタート/気仙(別写真あり)

▲ 子どもたちの活気に包まれた1年生の教室=世田米小

 気仙管内の小中学校では続々と3学期に入り、学びやに子どもたちの歓声が戻り始めている。12月までは暖冬傾向が続いていたが、今月中旬に入り厳しい寒さと降雪に見舞われ、2学期とは一変してグラウンドが白銀に覆われている学校が多い。寒さに負けず元気に登校した児童生徒たちは始業式に臨み、学年の締めくくりとなる3学期の充実を誓っていた。
 17日は大船渡市の小学校6校と、住田町の小学校2校で3学期の始業式を実施。このうち、住田町の世田米小学校(佐々木英雄校長、児童132人)では体育館に全校児童らが集まり、白い息を吐きながら整列した。
 佐々木校長は「寒さに負けず元気に学校生活を送り、晴れ晴れとした気持ちで修了式や卒業式を迎えられるように頑張りましょう」とあいさつ。引き続き、1年生の紺野泰聖君と3年生の千田葉月さん、5年生の吉田陽斗君が登壇し、冬休み中の思い出や3学期に頑張りたいことなどを発表した。
 紺野君と吉田君は、国語の漢字や算数の計算などを頑張ると決意。千田さんは漢字の勉強に加え「ムダ話をしないで、しっかり掃除をしたい」と力強く誓った。
 全校児童で校歌を響かせたあとは各教室に戻り、3学期最初のホームルームが行われた。初めての冬休みを終えた1年生の教室では、出席児童21人が思い出を披露した。
 子どもたちは「料理教室できりたんぽをつくった」「種山に行ったら、雪が深くて大変だった」と元気よく発言し、多彩な経験を通じた成長ぶりがうかがえた。引き続き、ぬいぐるみや木製のいすなど、冬休みに取り組んだ工作の紹介文を記入。児童たちは頑張りや工夫を伝えようと、熱心な表情を見せていた。
 気仙管内の小中学校では、12日の吉浜中学校を皮切りに各地で3学期がスタート。18日も大船渡市内の4小学校と陸前高田市内の6小学校で始業式を予定し、19日は同市内の2小学校で行われる。