大船渡の3人が全国へ、ジュニアクラシック音楽コンクール/盛岡市

鈴木咲虹さん

鈴木咲虹さん

石川くららさん

石川くららさん

神津 心さん

神津 心さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一般社団法人東京国際芸術協会主催の「第32回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール」の岩手予選・本選はこのほど、盛岡市の都南文化会館で行われた。審査の結果、大船渡市のピアニスト・西村元希さんのピアノ教室に通う同市の児童3人が本選を突破し、全国大会(3~4月、東京都)への出場権を獲得。「しっかり準備をして有意義なステージに」と、本番に向け練習に励んでいる。

 

ピアノで岩手本選を突破

 

 同コンクールは、音楽を勉強する人たちの成果を表彰し、クラシック音楽教育に寄与しようと毎年開催。全国主要コンクールの一つとして知られている。
 部門はピアノや弦、管楽器など八つで、審査はキッズ(3歳以上小学生未満)~大学生の7部に分けて実施。全国各地で行われる予選を通過し、さらに本選で一定以上の演奏技術を認められた出演者が、全国大会へ進むことができる。
 予選・本選は昨年12月から3月16日までの期間、全国40会場で実施。出演者数は計1500人以上にのぼる。
 このうち、16人が臨んだ岩手予選・本選には、ピアノ部門に西村さんの生徒も出場。本選の審査の結果、小学生の部で鈴木咲虹さん(日頃市小2年)、小学生中学年の部で石川くららさん(越喜来小3年)、小学生高学年の部で神津心さん(同5年)が見事、全国進出を決めた。
 鈴木さんは、昨年行われた第31回に引き続いての全国大会出場。「また全国のステージで弾くことが決まりうれしい。本番までに速い音符を正確に弾くなど練習し、成果を発揮できれば」と熱意をみせる。
 また、全国初出場の石川さんは「本選では、正確なリズムと速さ、メリハリのつけ方などで気をつけた。今後も気持ちを切り替えて練習に励みたい」と、同じく神津さんは「高学年の部はレベルが高いので、今回結果を出すことができてうれしい。全国に向けて、技術と表現に磨きをかけたい」と気合を入れている。
 西村さんは「準備期間では、細かいところに気を配った内容の濃い練習をすることが大切。ステージに立てる喜びや感謝の思いをもち、思いきって演奏してほしい」とエールを送っていた。
 西村さんは、前回に引き続き全国大会に生徒を多数輩出した実績から、優秀指導者賞の受賞が決まっている。