白銀に歓声こだま、「冬の種山で雪あそび」/住田町(動画、別写真あり)

▲ ソリ遊びで笑顔を見せる子どもたち=道の駅・種山ケ原ぽらん

 すみた種山ケ原直売組合と住田観光開発㈱が主催する「冬の種山で雪あそび」は5日、住田町世田米の道の駅・種山ケ原ぽらんで開かれた。この日のために雪のあそび場が用意され、多彩なソリ遊びなどで子どもたちの歓声が響き渡った。
 家族連れに楽しんでもらおうと、毎年この時期に企画。駐車場にこれまで降り積もった雪を生かし、高さ4㍍ほどから下るスライダーコーナーなどが設けられた。
 子どもたちは、早速ソリに乗り込んで滑走。スタート前は不安そうな表情を浮かべていても、無事に〝下界〟に到着した後はすぐにスタート部へと駆け上がり、冬ならではの遊びを満喫した。
 また、平地での投票付きソリレースは、子どもを乗せて父母らが10㍍先まで引っ張りながら駆け抜けるシンプルなルール。数秒で勝負が決まるが、焦るあまりゴール前で子どもが転倒する光景も相次ぎ、レースごとに盛り上がりを見せた。1位を当てた見学者には、特産品がプレゼントされた。
 さらに、子どもたちが自らソリですべり降り、傾斜に立つペットボトルを倒した本数に応じて菓子が贈られる「ボウリングゲーム」も大人気。開催を心待ちにし、雪遊びができる服装で参加した子どもたちは大胆に雪上で転がるなどして歓声を上げ、寒さを忘れて楽しんでいた。
 ソリレースに参加し、1位でゴールした奥州市の廣田道博さん(37)は「内陸でも町場に住んでいるので雪が少なく、ソリ遊びはなかなかできないので良かった」と笑顔。ソリに乗って引っ張られた娘の咲希さん(8)は「怖かったけど、楽しかった」と話していた。
 終了後には豚汁のおふるまいが行われ、手づくりの味で来場者の体と心を温めた。屋外にはもちや菓子を扱うかあちゃんコーナーも設けられ、好評を博した。