4月29日にオープンへ②、⑤街区の2商業施設/大船渡町

▲ キャッセン大船渡が整備し、4月29日のオープンが決まった②、⑤街区のイメージ図

 大船渡市のまちづくり会社・㈱キャッセン大船渡(田村滿代表取締役)は7日までに、大船渡町の津波復興拠点整備事業区域内で建設中の商業施設「キャッセン フードヴィレッジ」と「キャッセン モール&パティオ」を4月29日(土)にオープンすると発表した。②街区のフードヴィレッジには12店舗、⑤街区のモール&パティオには17店舗が出店。同社では今後、オープンに向けたPRやイベントの企画、運営などにも力を入れていく考えだ。

 

津波復興拠点整備事業区域に整備/キャッセン大船渡

 

 キャッセン大船渡は、市が市街地再生に向けて商業集積を図るJR大船渡駅周辺の津波復興拠点整備事業区域(面積10・4㌶)において、②、⑤街区にテナント型商業施設を整備。この管理運営や、同駅周辺の全体的なエリアマネジメントを担っている。
 ②、⑤街区は県道丸森権現堂線に面し、須崎川を挟む形で整備。北側が②街区のフードヴィレッジ、南側が⑤街区のモール&パティオとなる。
 設計・監理はパシフィックコンサルタンツ㈱、施工は大和リースが担当。整備費用は両街区合わせて10億6900万円で、うち6億4800万円は津波立地補助金を活用。いずれも昨年11月に着工し、整備が進んでいる。
 ②街区のフードヴィレッジには、飲食や物販サービスの店舗が集積。震災以前からの活気ある飲食街の再興、食にまつわる担い手の育成などを目指す。
 敷地面積は4592・25平方㍍で、鉄骨造平屋建ての施設3棟(店舗面積1079・18平方㍍)を建設。駐車場は、約70台分を確保する。
 ⑤街区のモール&パティオには、飲食や物販の店舗、事業所が出店。キャッセン大船渡の事務所、市民交流の場として活用可能なコミュニティスペースも設ける。活動、商業、地域の拠点としての機能を強化させ、新たな事業などの創出も図っていく。
 敷地面積は9846・92平方㍍で、鉄骨造平屋建ての施設4棟(同2044・35平方㍍)で構成。駐車場の収容台数は、約130台。
 同社によると、両街区の出店者のうち、約6割が震災で被災。営業再開が3店、おおふなと夢商店街からが8店、仮設飲食店街・大船渡屋台村からが4店、復興おおふなとプレハブ横丁からが4店、移転が1店、新規が9店となっている。
 4月29日の本オープンに先立ち、同22日(土)にはプレオープンを予定。プレオープンの日程は、工事や開店準備の進ちょくにより、店舗ごとに前後する可能性があるという。
 同社では今後、ホームページやリーフレットの作成、配布などを通じて、入居する店舗の情報を市民、来街者らに発信していく計画。オープン前のプレイベント、ゴールデンウイーク中のオープン記念イベントについても、各商業者らと検討を進めている。
 同区域内の④街区では、おおふなと夢商店街協同組合が整備中の商業施設が4月後半にオープンを予定。キャッセン大船渡側では組合側とも調整しながら、「まちびらきイベント」を開催したい考えだ。
 同社では、「今後はオープンに向け、関連イベントの企画、運営やPRに努めていく。入居する商業者とも協力し、いいスタートを切れれば」と話している。