道路かさ上げ進ちょく、ドライバー利便性回復へ/小友町のアップルロード

▲ かさ上げ工事完成のめどがたち、4月から開通可能となる区間=小友町

 気仙両市を通る主要地方道・大船渡広田陸前高田線のうち、県がかさ上げ工事を進めている陸前高田市小友町のアップルロードで4月1日から、新たに一部区間が開通する。通行止めとなっているコンビニエンスストア沿いの道路などが走行できることとなり、利便性が回復する。残る工事はJR大船渡線BRTの専用道予定地と交差する区間で、平成30年冬ごろの完成を目指している。

 

4月から一部開通

 

 大船渡広田陸前高田線は、大船渡市大船渡町の三陸沿岸道路「大船渡碁石インターチェンジ」乗り降り口付近から、末崎町船河原、陸前高田市小友町、広田町、米崎町を通って国道45号までを結ぶ総延長26・1㌔。
 震災の津波で道路が寸断し、一時孤立状態に陥った地域もあったことから、管理する県は、地域間の交流・連携を図る「地域連携道路整備事業」として、6区間で道路改良工事に着手。「まちづくり連携道路」とも位置づけ、防災集団移転促進事業により高台に造成された新たな住宅地ともつながる。
 このうち、小友工区は、津波で浸水した同町雲南から西下までの直線路の延長1400㍍。総事業費は約25億円。測量、設計、用地買収などを経て、26年度末に現場での工事が始まった。
 最高7㍍の高さまで盛り土し、東日本大震災クラスの津波から道路の浸水を防ぐ。片側1車線で、道路の幅は車道が3・25㍍ずつ、片側に設ける歩道は2・5㍍。
 事業区間のうち、南端(雲南側)の約830㍍は仮完工し、開通済み。北端のコンビニ沿いの約260㍍もアスファルト舗装など仕上げ工事に差しかかっており、工期は3月末まで。完成後、これまで細い迂回(うかい)路を走行していたドライバーの利便性が回復する。
 残る工区はJR大船渡線BRT専用道予定地と交わる約340㍍。BRTのバスが通れるよう、大きな開口を持つコンクリート製の構造物を整備する。
 このほか、大船渡広田陸前高田線では広田町の花貝工区(延長1100㍍)が昨年9月に開通。県が発表する社会資本整備のロードマップによると、同町の広田工区(同1400㍍)は本年度、同町の大陽工区(同1540㍍)と、同町の久保~泊工区(同2500㍍)は29年度、大船渡市末崎町の船河原工区(同2200㍍)は30年度末までの供用開始を目指す。
 県沿岸広域振興局大船渡土木センターの遠藤拓央道路整備課長は「今なお迂回路を使ってもらっており、地域住民に不便な思いをさせている。春からはようやく陸前高田と大船渡を結ぶルートが通れるようになるが、工事はまだ続く。他の工区を含めできる限り早く完成するよう努める」と力を込める。