大船渡・高田の生徒活躍、〝書の甲子園〟高校生選抜書展で

▲ 入選を果たした大船渡高校の1、2年生
▲ 高田高校からは5人が入選

計20人が入選

 

 県立大船渡高校(高橋正紀校長)と県立高田高校(菅野慎一校長)の生徒合わせて20人がこのほど、〝書の甲子園〟こと第25回国際高校生選抜書展(主催・毎日新聞社、毎日書道会)で入選を果たした。1万6000点を超える応募の中で、入賞・入選するのは2000点のみという狭き門での活躍に、関係者らの間で喜びが広がっている。
 同展は、外務省や文部科学省、全国高等学校文化連盟などが後援。国内外の高校生たちが書の腕と感性を競い合うもので、今回は国内1万6493点、海外343点の計1万6836点の応募があった。
 このうち、国内からの応募では、合わせて200点が文部科学大臣賞や第25回記念特別大賞など六つの賞を受賞し、1800点が入選。
 県内からは、大船渡と高田を含む9校の生徒が入選を果たした。大船渡の入選者は県内最多の15人で、高田はそれに続く5人だった。
 大船渡の三浦萌さん(2年)は2年連続の入選。「個人的には満足できない部分もあったけど、入選できてうれしい。次は賞が取れるように頑張りたい」と笑顔。3年生引退後は同校書道部の部長を務めており「1年間、後輩たちを引っ張っていきたい」と意欲を燃やす。
 「自分より上手な人がいる中で選ばれて驚いたが、書道部なのでうれしかった。これからも普段の練習から頑張っていきたい」と語るのは、高田の入選者の中で唯一の書道部である川崎初音さん(同)。
 佐々木玖澪杏さん(同)、金野未夢さん(同)、東健太郎君(同)、村上緑さん(1年)は「いろいろな技法を覚えて、もっとたくさんの雰囲気の字に挑戦したい」「まさか自分が選ばれるとは思っていなくて、今でも不思議」「めったに入選できないと聞いたのでうれしかった」「中学生まで書道を習っていたので、高校でも授業として書道をやれたうえに入選できてうれしい」とそれぞれ話していた。
 両校の入選者次の通り。
 ▽大船渡=村上結芽(3年)森下真帆(同)新沼菫(同)海山真穂(同)藤井麗子(同)畠山菜々子(同)伊東隼生(同)三浦萌(2年)堀江里奈子(1年)千葉慧己(同)佐藤莉華(同)佐々木妃佳里(同)大津希梨(同)戸田葉那(同)渡辺さくら(同)
 ▽高田=佐々木玖澪杏(2年)東健太郎(同)川崎初音(同)金野未夢(同)村上緑(1年)