椿油の魅力 再発見、市内観光関係者が勉強会/陸前高田(動画、別写真あり)

▲ つばき油を使用した料理を堪能する参加者ら=キャピタルホテル1000

 陸前高田市観光物産協会(金野靖彦会長)による「つばきの勉強会」は2日、同市矢作町の青松館せせらぎと高田町のキャピタルホテル1000を会場に行われた。市内で観光に携わる11人が参加し、製造過程の見学や料理の試食を通してつばき油の魅力を再発見した。
 同勉強会は、市の花であるツバキを観光分野でどのようにとらえ、何をしていくかを見いだすことが目的。市内の観光関係団体を集め、植物としての基本や文化、現状、問題点などを約半年間にわたって学ぶ予定で、今回が1回目の活動となる。
 この日は、観光物産協会とマルゴト陸前高田、「SAVE TAKATA」、市商工観光課のスタッフ、職員らが参加。はじめに青松館せせらぎを訪れ、搾油工場を見学しながら、製造者である石川秀一さん夫妻から手順や技法についての説明を受けた。
 続いてキャピタルホテルに場所を移し、石川さんが搾ったつばき油を使用した料理を試食。調理した紺野拓郎料理長の話を聞きつつ、けんちん汁やだし巻きたまご、カキのマリネ、エビのクリームソテーなどを味わったほか、つばき油とオリーブオイルでそれぞれ作ったペペロンチーノの食べ比べも行った。
 観光物産協会の金野会長(70)は、「トマトサラダのドレッシングにつばき油が使われていたが、素材の味が一番出ていておいしかった」と〝うまみ〟を実感した様子。勉強会の参加者に感謝し、「この勉強会の趣旨をしっかり説明して、各団体と協力できる体制づくりができたら」と期待を寄せていた。