平成29年3月4日付 3面
▲ 新郎新婦や親族らによる行列。かつて地域でよく見られた光景を再現し、活気を呼び込んだ=下有住
伝統的な慶事の風習を再現する「昔ながらの手づくり結婚式」(同実行委主催)はこのほど、住田町内で行われた。古くから行われてきた風習を地域内で聞き取りし、町内各地で花嫁道中や新郎宅での「三三九度(さんさんくど)」などを再現。夫婦の門出を祝いながら地域の伝統を再認識しようと多くの住民が駆けつけ、地域をあげて心温まる祝福ムードをつくり上げた。
祝福を受けた松田知洋さん(26)㊧と恵美さん(25)夫妻=栃木県高根沢町在住。知洋さんが上有住出身であることから参加が決まり、古里の地で笑顔を弾ませた=世田米
自宅に長らく保管していた盃や膳などを持ち寄り、夫婦を祝福=下有住
乾杯後に披露された「さんさ時雨」。ここまでは厳かな雰囲気で式が進み、その後は出席者が自由に語り合う「無礼講」に=下有住
かっぽう着姿で料理の準備にあたった地域住民=下有住
式が行われた下有住地区公民館には床の間飾りも再現=下有住
式を支えた住民たちは、終始笑顔で昔ながらの雰囲気を楽しんだ=下有住
稲わらの束はかつて、料理を持ち帰る「タッパー」代わりに活用された=下有住
数カ月前から実行委メンバーが各地で聞き取りをするなど準備を重ねた手づくりの膳料理=下有住
屋外で行われた「送り酒」「迎え酒」には多くの住民が駆けつけた=上有住