「大好き大使」委嘱へ、交流人口拡大と魅力発信に期待/住田町

▲ 木質化を進めるまちづくりや鉄砲隊など、住田のさまざまな魅力発信が期待される大使制度を創設=住田町

 住田町は4月から、町出身者やゆかりある人々に委嘱する「すみた大好き大使」制度を新たに設ける。町外で行われるイベントへの参加や口コミなどを生かし、住田の魅力発信充実につなげたい考え。第1弾として、10人超の委嘱を見込んでいる。
 近年、全国各自治体では「ふるさと大使」制度を設け、幅広い広報活動を展開。町では設けていなかった。
 住田への愛着を抱き続けながら首都圏などで活躍している出身者は多いほか、東日本大震災の復興支援活動として訪れた人々の中でも住民らとの交流が広がった。このほかにも種山や滝観洞、気仙川流域の景観など、自然資源をこよなく愛する人々がインターネット上で発信する機会も増えている。
 こうした住田への思い入れが強い人々の力を生かしながら魅力を全国に広く発信することでイメージ高揚を図り、文化や産業、観光振興などにつなげようと創設を決めた。町出身者や、町にゆかりがある町外在住者らから本人の同意を得て、町長が委嘱する。
 選考基準には「町を応援したい方」「町をこよなく愛する方」「町を元気にしたい方」も掲げる。活動を通じ▽交流人口拡大▽知名度向上やイメージアップ▽町勢振興──への寄与が期待される。
 大使の任期はとくに定めず、無報酬。役割にふさわしい名刺やパンフレットなどを用意する。町内外での町PRイベント活動への参加に加え、SNSなど個人的な人脈を生かした宣伝活動など、それぞれができる中で住田の魅力向上に貢献してもらう。
 町は現在、4月の委嘱に向けて候補者を選定中。スタート時は10人超の委嘱が見込まれる。