岩手選抜が11年ぶり優勝、東北中学校選抜野球大会で/仙台市

 

(左から)大和田選手と平野選手

(左から)大和田選手と平野選手

佐藤選手

佐藤選手

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 楽天イーグルス杯第15回東北中学校選抜野球大会(㈱楽天野球団など主催)は18、19の両日、仙台市のシェルコムせんだいで開催された。大船渡市の平野眞道選手(末崎中2年)、大和田快選手(同)、陸前高田市の佐藤竜大選手(高田一中2年)の3選手を含む本県選抜チームは、決勝で宮城県選抜を下し見事優勝。気仙勢の活躍もあり、11年ぶりの栄光を勝ち取った。

 

気仙の3選手も活躍

 

 中学生軟式野球の恒例大会で、東北6県と茨城県から合わせて8チームが、7イニング制トーナメントに出場。メンバーは、各県選抜や地区選抜で決定され、岩手県選抜メンバー24選手には、捕手の平野選手、外野手の大和田、佐藤両選手も選ばれた。
 本県選抜は、1回戦で青森県選抜と対戦し、7─0の五回コールドで快勝。三回には代打で大和田選手が登場し、左前適時打を放って6点目に貢献した。
 また、準決勝も、宮城の仙台市選抜戦を8─4で破り、決勝では宮城県選抜と対戦。1─0で迎えた最終回、2死二塁から佐藤選手が中前適時打を放ち、貴重な2点目を追加した。
 平野選手は、全試合に先発メンバーで出場。相手打線を無失点に抑える投手らの活躍を支えた。
 本県選抜メンバーが決定したのは昨年11月。選手らは本番に向け、茨城県への遠征などを通して自分の課題を見つけ、チーム間の団結力も高めてきた。
 末崎中野球部の布田貢監督(46)は「短い期間でみんな成長した。誰もが経験できることではないので、高校に向け、選手たちにはさらに自分を高めていってほしい」と期待をかける。
 平野選手は「県選抜の監督の〝今年こそは優勝を〟という言葉を実現できうれしい。レベルの高い選手たちとの交流も刺激になった」と、佐藤選手も「プレッシャーがあった中、決勝終盤にいい打撃ができたのはうれしかった。ベンチが一丸になったあの感覚を忘れず新年度も頑張りたい」と結果を喜ぶ。
 大和田選手は「大会が終わったあと、県選抜のみんなと〝今度は中総体で〟と約束した。経験したことをほかの人にも伝え、ライバルとまた戦えるよう力をつけたい」と熱意を燃やしていた。