復興支援の新曲お披露目、ふるさと大使XUXU「ホタテロック」/大船渡

▲ 「さんりくるっと」で新曲を歌うXUXUのメンバー=盛町

 大船渡市のさんりく・大船渡ふるさと大使を務める3人組アカペラユニット・XUXU(しゅしゅ)はこのほど、大船渡復興支援ソング「ホタテロック」を完成させ、25、26の両日、同市盛町の市民体育館で開かれたイベント「さんりくるっと」で初披露した。XUXUにとって4曲目となる復興支援ソングは、ロック調で言葉遊びが楽しい一曲となっており、メンバーたちは「この曲を通して、ますます大船渡が盛り上がってくれれば」と話している。
 XUXUは、リーダーのyukiさんとasukaさん、yumiさんの3人で活動。コンサートやメディア出演などを精力的に行っているほか、毎年東京タワーで行われている「三陸・大船渡東京タワーさんままつり」などで、大船渡をPRしている。
 また、同さんままつりのテーマソング「オラ!サンマ!」や、平成23年3月に同市で開催が予定されていた全国椿サミットの大会イメージソング「camellia~椿のうた」などを収録した復興支援CD「camellia」を販売し、売り上げの全額を同市に寄付するなど、支援に力を入れている。
 新曲の「ホタテロック」は、同市の漁業者からの「ホタテをテーマにした曲を作ってほしい」とのリクエストから生まれたもので、同イベントに向けて制作された。
 歌詞は4番まであり、それぞれホタテや、恋、絆、ホタテ焼き師について歌っている。貝やホタテを連想させるフレーズが多用されるなどの工夫も凝らされている。
 作詞・作曲はyumiさん。「曲のためにホタテの生態について調べ上げた」と笑うyumiさんは「主役はホタテだけど、人と人とのつながりがあって大船渡と関わってこられたという感謝の気持ちもさりげなく歌えたら」と話す。
 福祉施設でのミニコンサートやイベント出演などで定期的に来大しているが、メンバーたちは「(大船渡に)来るたびに、復興工事で新しい街ができてきている印象だったが、最近は『大船渡に来てほしい』という思いが伝わってくる。たくさんの希望がある街並みになったと思う」と声をそろえる。新曲については「前に進めるような明るいロック。ますます大船渡のみなさんと関わって、応援していきたい」と話していた。