綾里小の新入生20人、全国のトップ切り入学式/大船渡(動画、別写真あり)

▲ 入学式を前に、教室で手遊びを楽しむ子どもたち=三陸町綾里

 大船渡市三陸町の綾里小学校(薄衣裕昭校長、児童95人)で1日、全国のトップを切って入学式が行われた。学校生活への期待を膨らませた新1年生20人は、伝統の和服姿に身を包んで式典に出席。堂々と入場し、新しい一歩を踏み出した。

 

期待胸に新生活へ
伝統の和服姿で

 

 同校の入学式は例年4月1日に実施。入学生が和装で臨むようになったのは昭和40年代後半からで、新年度スタートの風物詩として定着している。
 本年度の新入生は男子7人、女子13人。同校体育館で行われた入学式では、教職員や在校生らの手拍子のなか、羽織はかまや振り袖姿の新1年生が堂々と入場した。
 国歌斉唱のあと、1年生担任の新沼美恵教諭が一人ひとり呼名。名前が呼ばれた子どもたちは、元気よく返事をしていた。
 式辞に立った薄衣校長は、「頑張ってほしい四つのこと」として、笑顔で元気良くあいさつすること、友人と仲良くすること、勉強を頑張ること、命を大切にすることをあげ、「優しい上級生のお兄さん、お姉さんたちに何でも聞いて、早く学校に慣れてください」と呼びかけた。
 続いて、市教育委員会の千葉雅夫委員長が告辞、戸田公明市長代理の髙泰久副市長と同校PTAの佐々木大輔会長が祝辞を述べ、子どもたちの前途を祝福した。
 このあと、花輪日茉里児童会長(6年)が「みなさんが小学校に慣れるように、お兄さん、お姉さんたちがお手伝いします。一緒により良い学校にしていきましょう」と歓迎の言葉を述べ、5、6年生が校歌を披露した。
 入学式を終えた三浦琳太君は「勉強は算数、スポーツはサッカーを頑張る」と、小西結菜さんは「本をいっぱい読みたい」と、新生活に期待を膨らませていた。
 同校を除く気仙管内の小学校の入学式は6日(木)、7日(金)、10日(月)に行われる予定。