黄色い羽根に無事故の願い、 春の交通安全運動に合わせて街頭配布/気仙両市(別写真あり)
平成29年4月12日付 3面

平成29年度春の全国交通安全運動期間中の11日、気仙両市の小中学校の通学路などで黄色い羽根の街頭配布が行われた。交通安全関係者が、元気よく登校する子どもたちに無事故の願いを込めた羽根を配り、交通ルールやマナーを守るように呼びかけた。
約60人参加し末崎小児童に/大船渡
大船渡市では、市交通安全対策協議会(会長・戸田公明市長)が主体となって活動。気仙地区交通安全協会(杉下吉身会長)、大船渡警察署(髙橋仁署長)のほか、各地域の交通指導隊と母の会も協力した。
末崎小学校(熊谷拓郎校長、児童133人)前での活動には、戸田市長や髙橋署長、安協の杉下会長、市議会の熊谷昭浩議長ら約60人が参加。交通安全を呼びかけるのぼりなどを手に校門前の十字路に並び、登校中の児童らへ「車が多いので気を付けてね」などと声をかけ、注意を促していた。
黄色い羽根を胸につけてもらった子どもたちは、市のマスコットキャラクター・おおふなトンとも触れ合い、自動車などとの事故に遭わないように約束していた。
髙橋署長は「地域のみなさんや関係団体と協力して運動ができたので、うれしい。このような活動が交通事故防止に必ず結びつくと思う。これからも連携を図りながら、みんなの願いである交通安全を推進していきたい」と話していた。
戸田市長は「当市では2月20日に交通死亡事故ゼロ1年を達成したが、3月10日に死亡事故が発生し、事故防止意識を高める必要性を改めて痛感した。これからも事故のない安全なまちづくりを進めていきたい」と力を込めていた。
安全な登下校を呼びかけ/陸前高田

黄色い羽根をつけてもらい、交通安全意識を高める児童=米崎小学校
陸前高田市内の小中学校全11校周辺で11日朝、交通安全の願いを込めた黄色い羽根の配布活動が行われた。交通安全協会や交通指導隊の関係者が児童・生徒に羽根を渡し、安全に登下校するよう呼びかけた。
米崎小(大久保裕明校長、児童159人)では、気仙地区交通安全協会米崎分会の4人と市交通指導隊の1人が活動。午前7時20分ごろから続々と登校する児童らに「おはようございます」とあいさつを交わしながら黄色い羽根を配った。
同校の日下部心海さん(4年)は「これからはもっと車に気をつけて学校に通う」と無事故を誓っていた。
同分会の吉田安弘分会長は「新1年生も通う中、上級生が下級生を先導して登校する場面が多く、素晴らしいこと。子どもたちの命を地域で守るため、ドライバーもさらに気を配るよう呼びかけていきたい」と気を引き締めた。