開業祝う行事がめじろ押し、大型連休に合わせ/陸前高田・アバッセ「オープンウイーク」

 陸前高田市で整備が進められている中心市街地の〝核〟として、高田町のかさ上げ地に27日(木)開業する大型商業施設「アバッセたかた」で、同日から5月7日(日)まで各種オープン記念イベントが催される。春の大型連休を利用して誘客を促す狙いがあり、子どもから大人まで楽しめる多彩な催しと企画が用意されている。

 

 アバッセたかたは、高田松原商業開発協同組合(伊東孝理事長)=A棟=と陸前高田再開発㈱(米谷春夫社長)=B棟、㈱ツルハ(鶴羽順社長)=C棟=が一体的に整備する複合商業施設。A棟は専門店街に市立図書館を併設。B棟にはスーパーマーケット等が、C棟にはドラッグストアが入る。
 高田町のかさ上げ地ではこのほど、同施設と市が整備する「まちなか広場」の一部が完成。27日に供用開始となることを受け、5月7日までの11日間を「オープンウイーク」とし、さまざまなイベントを行う。
 現時点で中心市街地にあるのはアバッセと同広場だけだが、6月には図書館がオープンする予定。施設周辺には、これから商店街が形成されるほか、野外イベント場や市民会館、博物館に相当する公共施設も整備される。気仙地方の方言で「一緒に行きましょう」と誘い合う意味がある「アバッセ」の名の通り、エリア全体が〝つどいの場〟となることが期待されている。
 オープンウイークも「まずは中心市街地へ足を運んでもらう機会をつくろう」という狙いで実施。アバッセ開業当日は、午前8時15分から専門店街入り口付近でオープニングセレモニーを開催する。氷上太鼓の演奏で幕開けし、出店者紹介やテープカットを行ったあと、同9時に「オープン宣言」を行う。
 また、この日は「まちなか広場」の遊び初め、同市出身の俳優・村上弘明さんのトークショーなども実施。市営駐車場では、中心市街地への出店予定者らによる「テント市」が開かれる。 
 30日(日)までは終日、アバッセ共用通路に掲示板を設置し、新しい店舗や中心市街地の情報を発信するほか、同市の任意団体・チームNPOによる「顔出しパネル」がA棟前に置かれ、記念写真を撮ることができる。北口エントランスでは、UR都市機構による写真展も開かれる。
 このほか、重機展示やお絵かき水族館、おやこの広場きらりんきっずによる輪投げ、こいのぼり作りといった子どもが楽しめる催し、ミニコンサートなど連休を盛り上げるイベントが多彩に繰り広げられる。
 行事の開催予定日時は別表。問い合わせは高田松原商業開発協同組合(℡53・2111)まで。