古代生物が〝案内役〟、洞内にチェーンソーアート/滝観洞(別写真あり)

▲ チェーンソーアートに期待を込める(左から)泉田静会長、松田社長、泉田晴会長=滝観洞

 住田町観光協会(泉田静夫会長)は22日、同町上有住の滝観洞観光センターを運営する住田観光開発㈱(松田栄社長)に、古代生物をかたどったチェーンソーアートを寄贈した。滝観洞の新たな魅力づくりにつなげてもらおうと、SUMITAチェーンソーアート杣遊会(そまゆうかい、泉田晴夫会長)に作成を依頼。洞内に設置され、来訪者を古代ロマンに誘う役割が期待される。

通路沿いに設置し、古代ロマンへと誘う=同

通路沿いに設置し、古代ロマンへと誘う=同


 滝観洞は、古生代石炭紀の石灰岩の中にできた鍾乳洞で、住田が誇る観光地の一つ。三陸ジオパークのジオサイトにも指定されている。協会は「森林・林業日本一のまちづくり」を目指す町の動きと連動させようと、チェーンソーアートの寄贈を企画した。
 杣遊会は、実際に洞内に化石があるウミユリをはじめ、アンモナイトやイアンタサウルスなど計9体を作成。通路沿いに、説明文も添えて常設される。今後は、スタンプラリーなどのイベントでの活用も検討することにしている。
 同日は、センター前で滝観洞の「安全祈願祭」も開催。多くの来訪が見込まれるゴールデンウイークが近づく中、観光開発や協会関係者ら約20人が出席して神事を行い、安全と活気に期待を込めた。
 松田社長は「昨年は稼ぎどころの夏場に台風の影響を受け、5日ほど営業を見合わせたことなどがマイナス要素となった。洞窟観光に限らず、多彩な企画でにぎわいを図りたい」と話していた。
 同センターでは5月3日(水)から3日間、「滝に鯉(恋)まつり」を開催。食にちなんだ屋台コーナーも設け、来訪者を歓迎する。
 入洞の受け付けは午前8時30分~午後4時30分。問い合わせは、同センター(℡48・2756、FAX48・3250)へ。