校名・校歌など検討へ、第一・気仙の統合に向け中学校づくり協が初会合/陸前高田

▲ 西側地区中学校の統合を具体的に検討するための協議会が発足=陸前高田市役所

 陸前高田市の第1回西側地区統合中学校づくり協議会は16日、同市役所で開かれた。現在の第一中と気仙中を、平成30年4月に新設校として統合するに先立ち、今後協議していく内容などについて確認した。
 中学校適正規模化計画に基づき、同市の中学校を東西2校体制とするにあたり、市は26年から西部5町にある第一中と気仙中、高田、矢作、竹駒、横田、気仙の5小学校のPTA役員、各地区コミセン役員らによる懇談を重ね、今年3月には「第一中と気仙中を閉校し、統合される学校は新設校として開校する」という結論に至った。
 これを受け、7小中学校のPTA会長と学校長、各地区コミセン会長、市教委の計28人で構成される西側地区統合中学校づくり協議会を発足。この日は初会合となり、規約の承認、役員選出などを行った。会長には下矢作地区コミセンの村上誠治会長を、副会長には矢作地区コミセンの佐々木公一会長、生出地区コミセンの菅野征一郎会長の2人を選出した。
 このあと、新しい学校づくりを進めるうえでの検討事項について協議。事務局の市教委は、「現在の第一中の校章は、昭和41年に統合が行われた際のいわれがあるため、新設校では使えない」とし、①校名、校歌、校章をすべて新しくする②校名を引き継ぎ、校歌、校章を新しくする③校歌を引き継ぎ、校名、校章を新しくする④校名、校歌を引き継ぎ、校章のみを新しくする──の4パターンから選択のうえ、協議を進めたいとした。
 「保護者間で会議を開いたり、アンケートを取ったりする時間もほしい。検討の最終期限はいつか」という出席者からの質問に対し、市教委は「専門家への依頼が必要な校歌や校章も変更するという場合には、やはり猶予期間が必要となるため、9月までにある程度までは決定したい」と回答した。
 何を変えて何を残すかという考え方については、「7校のPTAから教育委員会へ提出された要望書の中に、『変更は最小限に』という言葉がある。これに沿って考えていくべきでは」という声もあり、市側も「そうした点も意識しながら検討していただきたい」とした。
 さらに、「現在の第一中の正式名称は『陸前高田市立第一中学校』だが、校歌には『高田第一中学校』と歌われている。これを逆手に取り、校名を『高田第一中学校』にすれば、校歌がそのまま生かせるのでは」といった提案もあった。
 出席者は、この日出された意見をそれぞれの組織へ持ち帰り、検討。次回の会合からは、制服などについても協議事項に含めていくことにしている。