ウニ漁がスタート、気仙のトップ切り綾里で/大船渡(別写真あり)

▲ 水揚げ後は家族総出でむき身作業を行った
解禁時間になると小型船が次々と出漁した=同

解禁時間になると小型船が次々と出漁した=同

 

好天のもと初日は657㌔


 大船渡市三陸町綾里で22日、気仙地区のトップを切ってウニが口開けされた。浜には小型船が並び、同日は昨年初水揚げの約半分となる計657・9㌔を水揚げ。朝焼けに輝く海にはにぎやかな漁風景が広り、各家庭では慌ただしくむき身作業が行われた。

 

 今季初開口となった22日は、早朝から青空が広がり、風もおだやかで漁日和に。午前5時30分の解禁時間になると、小型船が一斉に湾内へと繰り出して漁を開始。
 漁では、箱メガネで海中をのぞき込みながら長竿を使って黒々としたウニを水揚げしていった。
 水揚げ後は自宅や作業小屋などで家族総出の殻むき作業が行われ、鮮やかな黄色の身が次々と姿を現した。
 生ウニの入札会は19日に大船渡町の県漁連南部支所で開かれ、綾里地区のウニには10㌔当たり8万3000円~9万100円の値が付いた。
 綾里漁協によると、同漁協管内では平成23年は東日本大震災の影響によって操業を見合わせた。翌年は共同操業で漁を再開、25年からは個人操業となっている。
 家族でむき身作業を行っていた大平秀男さん(49)は、「海が濁っていて取りづらかったが、身入りはまずまず。コンブも付いていて餌も豊富だった。これからに期待したい」と話していた。
 同漁協では今月は2回の開口を予定している。