参加率76%超え逆転勝利、陸前高田市のチャレンジデー(動画、別写真あり)
平成29年6月2日付 6面

「チャレンジデー2017」を主催する公益財団法人笹川スポーツ財団は、31日に全国一斉開催された同イベントの対戦結果をまとめた。出場18回目となった陸前高田市(人口1万9845人)の参加率は夕方から大きく躍進。午後5時時点では、対戦相手の神奈川県松田町(人口1万1002人)に後塵を拝していたももの、最終的には76・1%対75・6%で同町に勝利したうえ、人口1万~2万9999人の「カテゴリー3」では部門1位の参加率となった。同市の勝利はこれで5年連続。
熱戦制し部門1位にも
チャレンジデーは毎年5月の最終水曜日、全国一斉に開催されるスポーツイベント。日常的に運動するためのきっかけづくりや地域活性化を目的とし、「その日15分以上運動した住民(在勤・在学者・観光客含む)」の参加率を競う。今年は全国から128の自治体がエントリー。延べ339万人余りが参加した。
31日午後1時時点の速報では、陸前高田の参加率が11・0%(2180人)、松田町が28・8%(3168人)と立ち遅れたものの、同5時時点では陸前高田26・4%(5233人)、松田町33・7%(3703)と徐々に追い上げ。
午後7時から行われた閉会行事には、修学旅行で同市を訪れていた千葉県船橋市の三山中生も参加して『チャオチャオ陸前高田』や『高田音頭』を踊るなどし、参加率アップに貢献した。
閉会宣言では、同市チャレンジデー実行委員会の金野廣悦副会長が「住民をあげて健康づくりに参加するというイベントは、これ以外にない。結果がどうであれ、皆で一斉に運動に取り組んだことには大きな意義がある」と参加者をたたえた。
最終結果で同市は76・1%(1万5098人)を記録し、カテゴリー3でトップの成績に。松田町の最終参加率は75・6%(8320人)となり、僅差で逆転勝利した。
昨年のチャレンジデーでは、松田町が部門1位、陸前高田市が部門2位だったが、今年も両自治体でワンツーを飾ったうえ、参加率55%以上の自治体に贈られる「金メダル」も双方が獲得するという〝ベストバウト(最高の試合)〟となった。
敗れた市町村は、対戦相手の自治体旗を庁舎のメーンポールに1週間掲げるのがルール。これにより、松田町の役場には来週まで、陸前高田市旗がはためくことになる。