〝友情〟の木を植樹、全労済の森づくり支援活動で/陸前高田・米崎小学校(動画、別写真あり)

▲ 「友情」という花言葉を持つヤマボウシを植樹=米崎小

 全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)は5日、陸前高田市の米崎小学校(大久保裕明校長、児童159人)での森づくり支援活動を実施した。全労済による被災地支援の一環で、子どもたちが暮らす町・地域の環境保全を目的としたもの。同日は、同校に結成された「緑の少年団」への制服贈呈や、「友情」という花言葉を持つ樹木の記念植樹などが行われ、同校周辺の環境が子どもたちにとってより良いものとなるよう願いを込めた。

 

「緑の少年団」も結成 

 

 全労済では、「東日本大震災の被災地支援活動の取り組み」として、被災地の子どもたちとその家族の心に安らぎや勇気がわくような活動を継続して実施。今回の森づくり支援活動は、「震災地域における米崎小学校教育環境向上のための緑化事業」として行われ、米崎小児童や学校関係者、県緑化推進委員会、国土緑化推進機構など約200人が参加した。
 同事業の着工式典では、大久保校長があいさつし、全労済岩手県本部の来内広幸本部長と緑化推進委員会緑化事業課の菊池春夫課長が来賓祝辞。大久保校長と来内本部長は、植樹を予定しているヤマボウシの花言葉が「友情」であることに触れ、米崎小児童たちの友情がさらに育まれることに期待した。
 続いて、事業を契機として新たに設立された「緑の少年団」の結成の言葉を、児童会長の菊池希夏さん(6年)が団長として発表。「私たちの校庭に新しいヤマボウシの木が植えられ、今まであった木が整備されて、新しい景色を見ることができる。これから校庭の樹木がどのように成長していくのか、とても楽しみです。私たちも木を育てる活動に進んで参加していきたい」と述べ、全校で自然愛護に取り組んでいくことを誓った。
 全労済から緑の少年団へスカーフや帽子などの制服が贈られたあと、記念植樹が行われた。2㍍ほどの高さに成長した7本のヤマボウシの根元に代表児童らが優しく土をかけたほか、国土緑化推進機構の「緑の募金中央事業」と全労済の「緑の募金」を活用して実施した植樹であることが表記された標柱も立てた。
 このあと、6年生32人が平成4年から続く同校の伝統芸能「重倉太鼓」を披露。勇ましい音色を校庭いっぱいに響かせ、堂々とした演奏で式典の最後を飾った。
 この日結成された緑の少年団には、全校児童が所属。本年度は、校庭の緑化活動や環境整備など、身近な取り組みを行う。