予想の2陣営が出席、住田町長選立候補予定者の説明会

▲ 町長選、町議補選が合同で行われた立候補予定者説明会=町役場

 住田町長選と同町議会議員補欠選挙に関する立候補予定者説明会(町選挙管理委員会主催)は27日、町役場で開かれた。任期満了に伴う町長選には、すでに出馬表明を行った2陣営の関係者が出席。一方で、現在欠員1となっている町議補選への出席はなかった。両選挙とも、7月18日(火)告示、23日(日)投開票の日程で行われる。告示まであと20日と迫り、有権者の関心も高まっている。

 

告示まで残り20日

町議補選には姿なく

 

 町長選には表明順に、いずれも無所属新人で、前会社役員の獣医師・神田謙一氏(58)=下有住=と、前町議の農業・水野英哉氏(61)=上有住=が出馬の構え。各後援会では、競争選を見据え地域回りなどに力を入れている。説明会には両陣営の代理人が姿を見せた。
 一方、水野氏の町議辞職に伴い1議席を争う補選への出席はなかった。起意を明らかにしていた介護福祉士の小野ちか子氏(67)=上有住=は27日、東海新報社の取材に対して「家族に健康上の問題があり、出席を見送った。出馬に関しては、現在再考しているところ」と話した。
 選管側では、平勝太郎委員長をはじめ委員4人が並んだ。冒頭、平委員長は「勇気を持って決断された立候補予定者たち。互いに中傷せず、クリーンに正々堂々と戦い、住田の輝ける未来のために奮闘していただきたい」とあいさつした。
 引き続き、大船渡郵便局からは町議選では最大2500枚(町議補選では800枚)使用できる選挙運動用通常はがきなどに関して解説。大船渡警察署刑事課からは選挙運動について、同署交通課からは運動用自動車などの注意点が示された。
 選管からの説明では、選挙日程の確認や7月5日(水)に申請書類の事前審査日を設けることなどを確認。供託金(町長選50万円)の納付手続きや選挙費用のルール、近年関心が高まっているインターネットを使った選挙活動の解説も行われた。
 町長選は、8月4日(金)の任期満了に伴うもの。昭和30年の町制施行から数えると、通算17回目。投開票は7月23日で、投票時間は午前7時~午後6時となっている。開票は同7時30分から世田米の社会体育館で行われる。
 現職の多田欣一町長(72)=世田米=は昨年12月に勇退を表明しており、16年ぶりに町政を担う新リーダーが誕生する。前回選は無投票で、競争選となれば8年ぶりとなる。
 今回は町長選では初めて18、19歳も投票できる。6月1日現在の町内有権者は5126人(男2498人、女2628人)で、4年前の告示前日に比べて258人少ない。