〝権現舞〟通じつながりを、連絡会発足目指し8月にイベント/大船渡駅周辺地区で
平成29年7月1日付 3面
気仙各地域で受け継がれている権現舞(獅子舞)。この存在と価値に目を向け、権現舞に取り組む団体同士がつながろうと、大船渡市を中心とした気仙の有志らが「権現舞・獅子舞系連絡発足準備会」を設立した。本年度内の連絡会発足を目指し、8月12日(土)には同市大船渡町のJR大船渡駅周辺地区で気仙の権現舞、獅子舞が集まるイベントを企画。現在、各地から出演団体を募っている。
気仙から出演団体募集
気仙では地域の祭りや、新年に家々をまわって厄よけを行う〝悪魔払い〟などの場で披露される権現舞。獅子舞、虎舞とも呼ばれ、準備会によると気仙3市町で180以上の団体があるという。
しかし、団体同士が交流する機会は少なく、少子高齢化や人口減少による担い手の不足、沿岸部では東日本大震災によって解散した町内会もあるなど、今後の継承活動には大きな課題も生じている。
このような中、大船渡市内で「権現舞の団体が一堂に会する場ができないか」との声が上がり、市内の権現舞に取り組む団体の有志らが6月に準備会を設立。団体同士の交流と活性化に向け、年度内の連絡会発足を目指し、活動に取り組んでいくこととした。
8月のイベントは、連絡会発足に向けた活動の一環。同月5日(土)から、大船渡駅周辺地区を会場に行う「三陸国際芸術祭2017」とも連携する。気仙各地の権現舞が集まって新中心市街地のまちびらきを祝い、子どもたちが活躍する場にしようとの狙い。
当日は、午前9時から実施予定。地元を中心とした気仙各地の権現舞団体と、芸術祭に出演する芸能団体(マレーシア、インドネシア、宮城県女川町など)が参加し、3コース前後に分かれて大船渡町内をまわって悪魔払いを実施。正午ごろにキャッセン大船渡の商業施設に集結し、舞を披露し合う計画だ。
対象は権現様(獅子頭など)2頭以上と笛、太鼓が出演できる団体で、才坊振りの参加ができない場合は相談に応じる。衣装は簡易な形でも可能。
準備会では7団体以上の出演を目標に、町内の地域公民館や町内会などに協力を依頼。今後は市内全域や陸前高田市、住田町の団体にも呼びかけを図っていく。
準備会事務局を務める合同会社・みんなのしるし(大船渡市)の前川十之朗代表(51)は「権現舞は各集落で守り続け、厄をはらってきた存在。その大切さと価値を見直し、コミュニティー同士が互いを知り、刺激を与え合いながら活発化する機会にしたい。気仙各地から参加し、子どもたちにも刺激を感じてほしい」と話している。
応募受け付けは今月13日(木)まで。申し込み、問い合わせは同社(℡47・5123、メールinfo@sanfes.com)へ。





